昨年の日本シニアオープンでシニアデビューを果たした谷口徹が、出場2年目の大会で、堂々の首位スタートを切った。4番パー5では1メートル、5番パー4では3メートルを沈めて連続バーディー。8番パー5では、2オンをせずに、第3打をグリーン手前から慎重に運び、1メートルのパットを沈め3つ目のバーディー。後半は11番、13番、15番とバーディーを重ね、6つのバーディーでボギー無し。66をマークして単独首位スタートを切った。
デビュー年は、谷口にプレッシャーをかけるかのような先輩たちとの組み合わせで、今振り返れば気を遣う場面もあったようだが、シニア2年目の組み合わせは、伊澤利光、深堀圭一郎と同組。日本オープン覇者の若手で組まれたこともあり、谷口は一緒にプレーすることを楽しみにしていたようだった。「久しぶりで楽しかったんですよ。伊澤君とは、何年振りか思い出せないけど、昔を思い出して、楽しかった」と振り返る。「シニアツアーにくると、若手になれるから楽しいですよ。練習場で球の音を聞いても、ヘッドスピードが違うなぁとかね。だいぶ優しいツアーじゃないかなぁ(笑)。そういう意味では、心の余裕は大事なんだと思います」。
今年の谷口は、アイアンショットが不調で、スコアメイクにつながっていないという。「ウッドはいい感じで打てているけど、アイアンがもうちょっとよければ。プレーしている間は、やっぱり楽しみたいですよ。スコアがいいと、もちろん楽しくなる。シニアは、レギュラーより距離が短いから、まだごまかしが効いてます(笑)。うまく集中できた感じですね」。
シニア2年目。谷口は先輩たちへのあいさつも済ませ、シニアの雰囲気を味わっている様子。「出場するからには、負けたくはない」。あと3日。そろそろ遠慮せずに、谷口らしいプレーを披露してくれることに期待したい。