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シニアツアー

【日本シニアOP/前日】レギュラーとシニア2足の草鞋を履く、谷口と手嶋それぞれの野望

2019年09月18日

 今年のシニアルーキーで、シニアデビュー戦Vを飾ったのが、手嶋多一だ。手嶋のシニア2戦目スターツシニアは8位。そして迎えたシニア3戦目が、この日本シニアオープンだ。この大会で「今年のシニアは最後の参戦」と手嶋は表明している。日本オープン覇者(2001年)である手嶋は、日本シニアオープンにも勝ちたいという野望を秘めている。「初出場なので、燃えてますよ。最終日にいい位置にいられるようにしたい。予選ラウンドから、マークセンと一緒の組み合わせでしたね。意識するなといっても意識しちゃいますが。とにかく自分のゴルフを徹底したい」。優勝争いが期待される手嶋も、初日から気を引き締める。

 

 レギュラーツアーの5年シード権も今年で終わり。手嶋は現在賞金ランキング94位なので、悔いなく、もう少し順位を上げておきたいのだ。だけど、シニアツアーの面白さも知り、新しい欲も出てきた様子。「リラックスした雰囲気でシニアは楽しい。レギュラーもシニアも、自分の力がどこまで通用するか試したいですし、チャンスがあれば、米チャンピオンズツアーにも挑戦してみたい」。10月1日までに、日本シニアツアーの賞金ランキング5位以内に入った最上位者は、米チャンピオンズの最終予選会にエントリーができる。「今年の米チャンピオンズのQTに挑戦(来年の出場権獲得へ)するなら、この大会優勝しかないですね」。今年初出場した全米プロシニアを18位で終え、すこし手ごたえを感じた手嶋は、来年のアメリカでの挑戦を夢見ている。

 

 こちらもレギュラーツアーを主戦場にし、昨年の日本シニアオープンを2位でシニアデビューを飾った谷口徹。今年のシニア初戦は、スターツシニアで2位。レギュラーと2足の草鞋もなかなか好成績に結びついていないのが、もどかしいところだ。「打倒マークセンは、手嶋が担当(笑)。レギュラーツアーで『シニア、シニア』といわれると、やっぱり浮いちゃうけど、シニアの雰囲気にも少し慣れてきたし、じっくりと戦いますよ」。昨年のシニアデビュー戦は、谷口にたくさんの注目が集まり、期待も高まった。それは谷口に見えないプレッシャーになっていた。「今年は深堀も手嶋もいるし、そっちに(注目が)いってくれれば」と、密かに谷口は日本タイトルを狙っている。