冨永浩(58)は「奥田さんのおかげです」と、5アンダー2位発進で奥田靖己同様に同伴競技者に感謝した。「奥田さんの速いリズムがいいんで。先に奥田さんが入って僕が入って、という感じで、パッティングがよかった」と振り返った。インスタートから1アンダーでアウトに折り返した。1番で取り、5番では「奥田さんが先に入れて、僕が7メートルぐらいのが入った」という。6番で1メートル、7番で1.5メートルと3連続バーディーを奪った。
この日は7バーディー、2ボギー。今季トップ10に2回など上位で試合を進めている。何がいいのか?「スタッツを見ると、バーディーが取れている(81個=6位)。だから、パッティングがいいんでしょうね」と自己分析した。今季は賞金シード権を獲得し、試合に出られることで気持ちの余裕もある。
取材を受けている最中「本気出してきたか」と湯原信光に冷やかされた。「いつも本気なんですけど」と小声で返した冨永。「本気出してうまくいかないこともあるし」とつぶやき、「僕の場合、やって見ないと分からない。1試合1試合、丁寧にやるしかない。あと2日、本気でやりますよ」と、真顔になった。