昨年大会覇者プラヤド・マークセンが6バーディー・2ボギー68でフィニッシュ。首位と1打差の2位の好位置に着けた。「4アンダーは予定どおりです。14番ホール以降にスコアを伸ばせなかったのは暑くて…暑さにヤラレてしまいました」と言って取り囲んだ記者たちを笑わせる。冗談を交えながら取材に応える余裕を感じさせた。
タイ出身だけに暑さには強いはずだが、湿度が高い暑さには敵わないようで「日本の蒸し暑さには慣れません」と全身は汗だくのウエアを指し示し、再び笑いを誘ったのだった。
アウトコースからスタートしたマークセンは前半を4バーディー・1ボギー33で回り、インコースに入ってからは11番ホールでボギーを打ったものの、12番ホールでバーディー奪取し、バウンスバックに成功。14番パー5ホールでもスコア貯金をさらに一つ増やした。だが、残り4ホールはパーセーブに終わったのだ。「実は、暑いのに珍しく(スタート前)練習をしっかりやったんです。他の選手が驚いていました」。それが、アダとなって後半ではバテてしまい、ダフリショットも飛び出してしまったのだ。
それでもマークセンは、こう話した。「4アンダーには満足しています。今日はパットが良かったから、難しいパーパットを決めてボギーピンチも避けられました。首位と2打差までの選手だけでも9人。明日は接戦だから楽しみです。競る選手が多いからね」。
ファンケルクラシックからの2試合連続、大会2連覇、そして大会3勝目を懸けての最終日、マークセンは自信満々だ。「不安材料はまったくありません」。まるで優勝宣言のようだった。