「今週は絶好調です。今シーズンでドライバーショットが一番飛んでいる」。プロアマ大会を終え、クラブハウスに戻って来たP・マークセンはご機嫌だ。
元アジアンツアー会長チラ・ハン氏との同組ラウンドでゴルフ談議に花が咲いた。「日本でのプライベートラウンドは1998年以来です。マークセンとは古い付き合いですが、2年前にマークセンがシンガポールオープンを制した際、私もコースに居て感動したのが昨日のことのようです。今週も彼の優勝シーンを見られれば最高です」とチラ・ハン氏。
そんな励ましを受けてマークセンの舌も止まらない。「先週はレギュラーツアーに出場して予選落ちでした。でも、逆にそれが良かったかも知れない。体を休められたし、タイ料理を食べに行くことができ、リラックス&リフレッシュが出来ました」。体調万全をアピールしたが、実はアクシデントにも見舞われもした。
2週間前のファンケルクラシック。ソク・ジョンユル、田村尚之との三つ巴プレーオフを制したマークセンは、レギュラーツアー出場のために静岡県裾野市から東京・羽田空港へ向かった。移動中、右手中指に痛みを覚え、空港に到着した時には大きく腫れ上がり、何かに少し触れただけでも痛みが走った。「ティープレーオフしたボールを打つドライバーショットはともかく、地面のボールを打つアイアンショットはまともに打てなかった」のが予選落ちの理由。爪の間にバイ菌が入ってしまったのが腫れ原因だったが、医者にはかからず、薬で治したという。
「これからが、僕の大好きなシーズン。明日4、5アンダーは出して、好位置で最終日を迎えたいです。2試合連続Vは飾れるチャンス大だと思う」。
トレードマークのサングラス越しでも、目がランランと輝いているように見えた。
(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)