今年、シニアルーキーとして初戦の『金秀シニア沖縄オープン』から参戦し、この大会で7戦目。首位タイの6アンダー65でホールアウトした日下部光隆は「ようやくシニアの戦いに慣れてきました」と言った。
インの10番ホールからスタートし、2アンダーで折り返してから5バーディ、1ボギーの32でまとめた。それもチップインが2回もある。「まあ、チップインというラッキーもありましたから、内容は4アンダーなのかも知れませんが(笑い)。それでも、嬉しいです」と語る。チップインを除けば、1〜2メートル前後の距離を沈めてのバーディだった。
「いや背中がちょっと痛いんですよ。いつも練習する相手が飛ばし屋なんで、ついつい競っちゃって。でも、シニアの戦い方は、飛ばしではないんですね。レギュラーツアーだと、「いま何番で打った?」とか飛距離の会話になっちゃうんですけど、シニアは違いますね。それに、バーディをガッツカないというか、そういう攻めではなく、もっと自分の武器、スタイルをしっかりと出していくプレーが大切だと思ったんですよね。それが、ここ2試合でできるようになってきたんです」と語る。
それにパターのグリップもクロスハンドに変えてから、タッチが格段に良くなってきたという。「明日も、こんな感じでやっていければ……」優勝に手が届くチャンスがある、と言葉を続けたかったのだろう。