米山剛は、一昨年のチャンピオンである。昨年は、西日本豪雨のために大会が中止になり、変則のディフェンディングチャンピオンである。この日、66の5アンダー。首位とは1打差の4位タイである。
「何故か、このコースは相性がいいんですよね。なんとなくフェード系に向いているホールがいくつかあるんです。僕は、いまはドロー系に変えていますけど、もともとフェード系だったので、そのことで相性がいいと思わせるのでしょうかねぇ」と言った。気持ちよくアドレスできるということかも知れないと言った。一度、相性がいいと感じると、万事好転するのだろう。前半で4バーディ。それも、9番ホールのバーディは、中断直前に第1打を打ったあと3時間後の再開から繋ぐものだった。
後半バーディチャンスを数ホール逃したものの、16番で2メートルを沈めて5アンダーでホールアウトした。
「いやー、2メートル以内が気持ちよく入りました。グリーンが素晴らしいんですよ。これはキーパーさんの腕ですよね。夏の猛暑に耐えて、最高のグリーンをつくってくれました」と笑顔で語る。確かに、2番、1メートル。4番、1メートル半。5番、2メートル。9番、1メートル。16番、2メートルだった。
「僕は、どうも初日で出遅れるタイプなんです。それが初日にこのスコアですから、チャンスです。ずっと夏が好きで、暑いシーズンから調子を上げていくんです。僕の感じだと。だから、先週のファンケルの10位で、エンジンがかかったかなと思います。明日ですか? それはもう行くしかないでしょう。攻めないと勝てませんからね」と意気揚々。顔から汗がポタポタと流れ落としながら、笑顔で語っていた。