「パー5ホールでバーディー奪取できたなら、スコアはもう少し伸ばせると思う」。
有言実行。通算4アンダー・4位からスタートした昨年大会覇者プラヤド・マークセンが6バーディー・1ボギー67で回り、単独首位に立った。
「ドライバーショットもアイアンショットもあまり良くありませんでした。ラフに捕まることが多かったけれど、今日はパットに助けられました。グリーンへ確実に乗せて、2パット。無理せず、チャンスをモノにするプレーに徹しました」。マークセンはこの日のゴルフをそう振り返ったが、前日の目標は見事にクリアーしている。4つのパー5ホールでバーディーを奪取。前日スコアを1打上回る5アンダーをマークし、通算9アンダー。2位に1打差を着けて最終日を迎えることになった。
「昨日の疲れが残っていたし、前日の雨で(コースが)抜かるんでいたこともあって足が疲れました。練習は控えて体を休めることを優先させます。大好きなお風呂に使って体調を整えます」。日本のお風呂が大好物なマークセンは、「お風呂」と自分で口にしたことで柔和な表情に変わる。リフレッシュとリセット。長風呂で心身を充電し、大会2連覇の最終決戦に臨む。「最終日もパー5でスコアを作れたら(優勝)チャンスはあります」。
昨年大会では第2ラウンドでスコアを伸ばせなかったが、今年は着実にスコアを積み重ねた。昨年優勝スコアは通算13アンダー。マークセンはあと4打に迫り、この日のようにパー5はバーディー以上で上がるだけで昨年と同スコアになる。2日間のアンダーパースコアマークによって、マークセンは自ら優勝の二文字を引き寄せた観が強まった。明日の最終日、キング・オブ・シニア復活劇が始まる。