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シニアツアー

〔ファンケルクラシック・1R〕キングオブシニア・マークセンがいよいよ覚醒か

2019年08月23日

 昨年のシニア賞金王であり、大会覇者でもあるプラヤド・マークセンが片目を開けた。

 今年は5戦中4回のベストテン入りをはたしているものの、3位タイが最高成績で優勝はまだ飾っていない。強いマークセンの印象が徐々に薄れていたが、2連覇が懸かっているだけあって本来のゴルフを取り戻したようだ。

「今日はドライバーとアイアンショット、そのどちらも良かった。アイアンでバーディーチャンスに着けることはできたけれど、肝心のパットのフィーリングはあまり良くはなかった」。第1ラウンドを終えての感想をそう話したが、6バーディー・2ボギー68で首位と1打差の4位タイの好位置には着けた。

「自分のイメージ通りにショットがコントロールできるのが、このコースとの相性の良さだと思います」とマークセンは笑みをこぼす。先週はアジアンツアーの試合でホールインワンを達成し、ショットの切れは持続している。「でもね、ホールインワンはご褒美がありませんでした(笑)。スコアを2つ減らしただけでした」。

 未勝利にとどまっている理由は海外遠征による時差ボケと疲労。それが解消されないまま日本でプレーしていることが「勝ち切れていない」要因だとマークセンは自己分析している。

「明日、雨が降らなければもっといいプレーもできると思う。雨が降るとパットのフィーリングを出しづらい。今日はパー5ホールでバーディーを1つも取れませんでした。パー5ホールでバーディー奪取できたなら、スコアはもう少し伸ばせると思う」。そう言った後、昨年大会を振り返って目を輝かせた。「今年はプレーオフなしで、勝ちたいです」。

 マークセンの照準は大会連覇へと、確実に絞られ始めているようだ。キング・オブ・シニアがこの大会で覚醒する。