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シニアツアー

〔ファンケルクラシック・前日〕出場選考会を突破、鹿志村は50歳12日で大会初日を迎える

2019年08月22日

 シニアツアー第7戦「

ファンケルクラシック

」が8月23日から25日までの3日間、静岡県の裾野カンツリー倶楽部で開催する。現在賞金ランキング1位の倉本昌弘をはじめ、中嶋常幸、高橋勝成、尾崎直道、室田淳といったベテラン勢や、地元静岡出身の芹澤信雄、さらにシニアルーキーとして注目を集める深堀圭一郎らプロ70名に加え、アマチュア選考会を突破した5名の計75名が戦いに挑む。

 今季のツアー出場優先順位(QT)19位。大会12日前の8月11日に50回目の誕生日を迎えた鹿志村光一が、本戦出場を懸けたチューズデートーナメントを突破し、自身のシニアツアー開幕戦の扉を自力でこじ開けた。「以前は日本プロゴルフ選手権の予選会場だったことで、開催コースを何度かプレーしたことはありました。その記憶をたどりながら前日に練習ラウンドしましたが、出だしと上がりホールしか覚えていませんでした。随分と日が経っていたんですね」。

 30代の時には2年ほどツアーに参戦したものの、その後はレギュラーツアーで戦える予選会順位を得られなかった。「40代になってからもQTは受けていたのですが、思うような成績を挙げられずにいました。だから、シニア入りをするのが楽しみで仕方ありませんでした」と鹿志村。誕生日後に迎えた出場チャンス。「2ホール目にドライバーショットを3回も打つ羽目になってしまって。でもOBは運よく避けられ、ボギーで上がれたことで変に落ち着けたのか、次のホールでバーディーが取れましたね」。その後も順調にスコアを伸ばし、3アンダーフィニッシュ。出場6人枠に入った。

 「本当に久しぶりのツアー出場ですから、嬉しいですし、先輩たちへの挨拶も大変ですね(笑)。失うものなどないので、ピンをビシビシ狙って行くゴルフに徹します」と鹿志村は目を輝かせる。高校時代は神奈川県の法政二高で野球に没頭した。投手としてチームを牽引し、甲子園県予選大会ベスト4で涙を呑んだ。その後、プロゴルファー目指して研修生となり、2001年にプロ転向。04年の日本プロゴルフ選手権大会でツアーデビュー。身長185センチ、体重85キロの恵まれた体型を活かしてのドライバーショットが武器。「元投手がゴルフ世界メジャー大会を制した」ことで話題を集めているが、その流れに乗って鹿志村も奇跡を起こせるか。