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シニアツアー

〔ファンケルクラシック・前日〕地元静岡出身の芹澤、試合でも元気で頑張る姿を伝えたい

2019年08月22日

 プロアマ大会が行われた22日、ラウンドを終えた芹澤信雄は感慨深げにこう口にした。「ああ、あれからちょうど1年か--」。

 昨年大会後、芹澤はチタン製の人工股関節を埋める手術をしたのが昨年8月22日だった。手術後、ツアー復帰できるのかという一抹の不安を抱えてはいたが、術後の経過もリハビリも順調で今年のシニアツアー第2戦「ノジマチャンピオンカップ」では元気な姿をギャラリーに見せている。「ツアー復帰後は体の具合が快調でしたが、縫い合わせた所に違和感が出てしまった。担当医に尋ねたらどこも悪くないと…。自分で痛みが出るのではないかと思い込んで、どこか怖がっていたんでしょうね」。

 これまでツアー4試合に出場し、すまいーだカップでの48位タイが今季自己ベスト順位。思うような成績はまだ挙げられずにいる。「ファンケルクラシックに照準を絞って2週間前から調整して来たんですけど、実際にラウンドしてみるとなかなか思うようには行きませんね」と芹澤。

 静岡県御殿場市出身の芹澤にとって、この大会には熱い思い入れがある。

 「僕は第1回大会から第9回大会まではテレビ解説を務めさせて頂き、第10回大会からは選手として出場させてもらっています。解説者で9年、選手として10年携わっているんです。年々、コースセッティングが厳しくなり、僕にはほとんど(優勝)チャンスがない。それに地元ファンでも僕のことを忘れているかもしれません。それだけに試合で元気で頑張っているぞ!って姿を見せたい」と芹澤。

 復帰しただけでなく、地元大会で優勝争いを演じている姿こそが、最高のアピールになる。

(PGAオフィシャルライター 伝 昌夫)