標高500メートルの地に位置する大会舞台はこの日、正午になっても気温30度に達することはなく、気温29・5度。15時で最高気温31・4度だった。さらに涼しさを感じさせたのが風。1番組スタートの午前7時30分時点でピンフラッグは派手に揺れていた。風速6・5m/s。
「思ったよりも風が強く感じられたので、朝イチのショットは慎重に打ちました。スタートホールでバーディーが取れて落ち着きましたね」と目を細めたのは高見和宏(59)。バーディー発進後も順調にスコアを伸ばし、5バーディー・1ボギー68でホールアウト。4アンダー・5位タイの好位置に着けたのだった。
「去年は欠場したのですが、第1回大会の最終日に62をマークしたんです。好スコアをもう一度出したい思いもありましたが、今日はピン位置が結構フラれていたので難しかったですね」。この日はアマチュア予選会を勝ち抜き、晴れ舞台に駒を進めたアマチュアゴルファー2選手とシニアプロ2選手が同組でラウンドする組み合わせ。「風が吹いたものの、集中力を切らさずに頑張れましたし、アマチュアの方々と交流しながらのラウンドは楽しかったです。とにかくグリーンの状態が素晴らしい出来栄えなので、ここまで作り上げて頂いた恩返しになるように、二桁スコアにしたいです」と高見は語気を強めた。
二桁スコアとは通算スコア、それとも一日でなのか。2年前の最終日スコア62(10アンダー)を再現したなら、最高の恩返しになる--。
PGAオフィシャルライター 伝 昌夫