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シニアツアー

〔スターツシニア・FR〕勝利への方程式が崩れたマークセンは3位に終わる

2019年06月16日

 「

第20回スターツシニアゴルフトーナメント

」の最終ラウンド。首位スタートのプラヤド・マークセン(53)は後半スコアを崩し苦しむ中で、谷口徹(51)がスコアを4つ伸ばして11アンダーで首位逆転。一方、1イーグル6バーディー64をマークした倉本昌弘(63)も通算11アンダーとし谷口とのプレーオフ決戦へ。1ホール目、谷口パー、倉本バーディーで、倉本が第20回記念大会を制した。2016年いわさき白露シニア以来の優勝で、シニア通算8勝目。 

通算8アンダー単独首位プラヤド・マークセンが、最終日の前半も相変わらずのノビノビゴルフでスコアを着実に伸ばした。大会3連覇まで残すは9ホール。

 だが、試練が待ち受けていた。11番パー4ホール。前日の17番ホール以来、12ホールぶりとなるボギーを叩いたのだ。3パット。

「あれほどパットがうまいマークセンが、パーパットをショートした。もしかすると逆転するチャンスが巡ってくるかも知れない」。最終組で一緒に回っていた谷口徹は、そう思ったという。マークセンの牙城にヒビが入り始めたことに気づいたのだ。

 谷口の予感は的中した。「パー5ホールで着実にバーディーを奪う計算で、最終日は5、6つスコアを伸ばせば勝てると思う」。マークセンの勝利へのゲームプランが崩れる。14番パー5ホール。追う谷口がバーディーパットを決めて通算9アンダーとした。マークセンはバーディーパットが決まらず、パーパットが入らず、ボギーパットまで外してしまったのだ。痛恨の4パット。通算8アンダーとなり、首位の座を谷口と倉本に明け渡し、逃げ切る立場から追う立場に変わってしまったのだった。

「バーディーパットをオーバーしてしまって、パーパットも外したのが、パーパットよりも長い距離が残ってしまってボギーパットも外してしまいました。逆に2打差を追いかける展開になりましたけど、まだ4ホールあるから焦りはありませんでした」。

 しかし、残りホール数が少な過ぎた。最終ホールでバーディーを奪ったものの、1打差及ばず、3位タイに終わってしまった。

「今日の内容は90%満足しています。ショットの調子は悪くないです。(次は)全米シニアオープンで頑張ります」。逃げ切ることの難しさを改めて知った敗者マークセンが、悔しさを海の向こうで晴らすと誓った。