通算2アンダー11位タイからスタートした鈴木亨が、この日のベストスコア69をマーク。首位と3打差の通算5アンダー・3位に急浮上し、逆転優勝を狙える順位でフィニッシュした。
前日はボギーが先行してはバーディーを奪い返すパターンでスコアを二つしか伸ばせなかった。しかしこの日はバーディーが先行し、ボギーは一つしか打たずに済んだ。
「生憎の(雨の)天気だったので、今日は大崩れしないことを考えてプレーしました。強振しても距離が出るようなコンディションではなかったから、7割ぐらいかな。あまり振っていません。体力が余っています(笑)」
強振したのではボールに余計なスピンが加わり、風の影響をモロに受けてどこへ飛んで行くか予想も着かなくなる。70%の振りでボールのスピン量をコントロールしながら「手前から手前からという風にボールを運んで行き、チャンスに来た時だけしっかり振りました。天気が悪いのでやりやすくはないですけど、自分を追い込まずにプレーできました」
今年5月には、昨年賞金ランキング2位の資格で全米プロシニア選手権に出場。帰国後、ホストプロとしてミズノオープンに出場した。「疲れはないですね。トレーナーにケアしてもらっていますし、身体は健康です。(再来週)全米シニアオープンにも出場しますけど、いい形で行きたいと思います」と鈴木。
コンディションが難しい時ほど萎えないでプレーする。世界のシニアメジャーに参戦して様々な経験をした。それをすぐさま生かしての3位浮上。「明日(最終日最終組)は緊張するでしょうけど耐えないといけないですね」。実践しなければならないことは自覚している。世界シニアメジャー土産を明日も披露し、また新たな収穫を得て、再渡米する。逆転優勝という収穫なら最高だ。