「予定どおり、予定どおりですよ」。開幕戦に続いて出場2戦2勝を目指す手嶋多一が、いつものニコニコ笑顔でスコアカード提出所から出て来た。
5バーディー・1ボギー68の4アンダー・3位タイでフィニッシュ。首位のプラヤド・マークセンとは3打差だ。
「無理せずにプレーしたので、(ピンチというピンチは)あまりなかったですね。もう少し飛んだ方が有利になるとは思います。今日は長いクラブを手にしなければならない場面が多かったので…」。この日のラウンドをそう総括した。
唯一のボギーを打った8番パー4ホールに関しては「2打目のフェアウエイバンカーからショットをダフってしまい、1メートルのパーパットを外しました」と手嶋。悔しい表情は浮かべない。
開幕戦優勝後も好調ゴルフをキープし続けている自信がある。主戦場をレギュラーツアーにしているが「去年は予選通過することが目標でしたけど、今年は上の順位で通過しているので、決勝ラウンドでさらにスコアを伸ばしていかないと上位には行けないなと感じています」と手嶋。
明日は午前8時50分、アウトコース最終組でマークセン、谷口徹とラウンドする。「シニアツアーはプレーが早いからラウンドしやすい。この3人の組み合わせはレギュラーツアーでも何回かありますからね。ダイヤモンドカップでは去年も今年も同組でした。横綱マークセンだけがスコアを伸ばし、谷口と僕が太刀持ちみたいになってしまいました。けれど、シニアツアーはまた別の話。雨が心配ですけど、3日間やりたい。(2戦2勝は)明日次第です。明日をどう乗り越えるかですね」。ニコニコ笑顔の手嶋が、一瞬、真顔になった。