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シニアツアー

〔スターツシニア・1R〕76歳小川は76ストローク、見事エージシュート達成

2019年06月14日

 今回で開催20回目を迎えたスターツシニアに出場している選手は72名。最年長は77歳の松井功、76歳の安田春雄と小川清二が続く。安田は13年前の第8回大会、小川は12年前の第9回大会覇者だ。

 「もうこの歳だから優勝争いなんて滅相もない。でもね、その分エージシュートのチャンスはあるはずだと思っていましたよ」。今年10月29日に77回目の誕生日を迎える小川自身にとって、今大会が今季4戦目だ。これまで金秀シニア 沖縄オープンゴルフトーナメント、関東プロゴルフゴールドシニア選手権大会、日本プロゴルフゴールドシニア選手権大会の3試合に出場し、計6ラウンドすべてエージシュート達成という快記録を樹立している。そしてこの日も、歴代覇者の底力を示すかのような好プレーを展開し、1バーディー・5ボギーの76でホールアウト。エージシュート連続達成ラウンド数を「7」に伸ばした。

 「ティーショットで僕より150ヤードも先に飛ばす清水(洋一)と同組ですよ。でもね、上がったらスコアが同じになるように頑張ったんだよ」とこの日のラウンドを小川が振り返る。その側を通り過ぎざまに「スコアカードに同じスコアを書くんですよ。参りました」と清水が苦笑いを浮かべて悔しそうな素ぶりをした後、改めて小川のエージシュートを称えたのだった。

 「1番ホールでのバーディー奪取で勢いに乗れた。でも、16ホール目に(スコア)貯金を使い果たして、17ホール目に大ピンチ。下り7メートルのパーパットが入ってくれたことで、楽になったけれど、最終ホールはこの日のゴルフを象徴するかのようなショットが飛び出してしまってね」。これまでの疲労が溜まっていたことで、下半身の回転が止まり、ショットを引っ掛けてばかりいたのだ。それでも18番ホールがパー5だったこともあり、3打目でグリーンを捕らえた。7メートルのバーディーパットを「詰まらない3パットだけはしたくない」(小川)一心から寄せることにだけ徹し、カップ30センチに近づけてのタップイン・パー。

 「9回大会で優勝した時と同モデルのピン型パターを持ち出して来たんだけれど、インサイド・インの軌道でパットが打てて、距離感も方向性もうまく出せたよ。パット・イズ・スコアの一日だったね」と小川は喜んでいた。