スターツシニアの第1ラウンド。大会3連覇を狙うタイ出身のプラヤド・マークセン(53)が、8バーディー1ボギーの65をマークし、通算7アンダーで単独首位発進。首位2打差の5アンダー2位には、シニアツアー2戦目の谷口徹(51)。さらに1打差4アンダー3位タイには、手嶋多一(50)と秋葉真一(53)が続いている。また1997年の大会歴代チャンピオンである小川清二(76)が、76ストロークで回り、エージシュートを達成した。
大会第2ラウンド(6月15日)は、午後から悪天候が予想されるため、トップスタート時間は
7時(OUT/IN)スタート
になる。なお、ギャラリーゲートオープンは6時45分を予定をしている。
大会3連覇を狙うマークセンがやってきた。昨年8月までは、日本シニアツアー出場6試合で5勝と異次元の強さを示していたが、今年は3戦0勝、現在賞金ランキングは13位と昨年までの強い勢いが見られない。先週出場した米チャンピオンズツアーのマスターカードジャパン選手権では、初日は75を叩きスタートは出遅れたが、2、3日目では69・69と巻き返し、3アンダー21位タイでフィニッシュしたのだった。「先週の米チャンピオンズの大会は、優勝を狙っていたのですが、ふがいない結果に終わってしまって。ウッドの精度が悪かったんです。だけどそんなときもあります」とマークセンは振り返った。
今シーズンは、思うように成績が残せていないこともあり、何か復調のきっかけを探していた。相性のいいスターツシニアのコースで、いいプレーイメージをよみがえらせることに加え、初めて「黄色いボール」を使うことにした。「よく見えるんですよ。気分もいいし、ゴルフが楽しくなる」とマークセンは笑った。第1ラウンドでは、バーディーチャンスできちんとスコアを伸ばすことができた。「15番ホールでは、ティーショットがよく飛んで、木の後ろ、根っこの上にボールが乗ってしまったのです。結局出すだけになってボギーにしました。だけど、バーディーパットはワンピン(約2メートル)の距離につけられましたし、4つあるパー5ホールも、バーディーが獲れたので、ほっとしています」。
マークセンにとって、初めて使うイエローボールが、最後の最後に幸運をもたらしてくれるのだろうか。