「プレーする選手も観戦するギャラリーもシニア選手ならではのアグレッシブなゴルフを楽しめる」--。
昨年大会のコーストータルヤード数7101ヤードに対し、今大会は6959ヤードにあえて設定したのがコースセッティングアドバイザーを務める田中秀道だ。「下見ラウンドした際、ティーショットで距離を出せる選手がアドバンテージになるのではなく、ホールヤーデージを短くしたなら、より多くの選手がアグレッシブなプレーをできるように感じ、その第一印象を基にコースセッティングを施しました」。
距離に限らず、2グリーンのどちらを使用するのか、どの位置にティーイングエリアを設定するのかも熟考しての結果が、昨年大会よも142ヤード短い、7000ヤードを切るトータルヤード数になった理由だ。
「昨年は大会3日間トータルでアンダーパーをマークした選手が21人でしたが、今年はそれを上回る人数になると思っています。それだけイーグル、バーディー奪取のシーンが増えますからギャラリーの皆さんには必ず喜んでもらえるはずです。もちろん、距離が短くなり、グリーンが見えやすいロケーションにしたので、選手にとってはピンをデッドに狙っていく意識が自然に強まると思っています。層の厚い優勝争い必至ですから、これまでにない白熱した戦いを僕自身が期待しています」。
昨年の優勝スコアは通算13アンダー。それを上回るハイスコアをマークする攻撃プレーヤーはいったいどの選手なのか。ギャラリーを感動させるプレーが生み出される舞台は、すでに整った。