3年連続賞金王プラヤド・マークセン(53=タイ)が、まさかの後半失速で今季初優勝を逃した。アウトで4つスコアを伸ばして13アンダーとし、一気に首位に立った。昨年までなら、こうなったら優勝を手放さないところだが、10番パー3で流れが変わった。「7番アイアンで打てばよかったが、6番アイアンを選択してしまった」と、グリーンオーバーでボギー。自ら混戦を招き、以後2メートルほどのチャンスをつぶし、15番パー5では1メートルのバーディーパットを外した。そして16番パー3。右手前のバンカーに入れて「いいショットを打った」はずが、カラーにあるスプリンクラーの穴に当たって止まってしまい、痛恨のボギーにした。
「きょうはアンラッキー」と顔をしかめた。第2ラウンドで64をマークして通算9アンダーでスタート。「15アンダーで優勝、66を目指した」と、前半は思惑通りだったのだが…。
全米プロシニアから日本に来て「時差にまだ体が慣れていない」と、前の晩にぐっすり眠れた第2ラウンドは64だったが「今朝は1時ごろに目が覚めて、1時間ごとに起きてしまった。最後は全米女子オープンをテレビで見ていた」と睡眠不足がたたったようだ。「睡眠をとれば優勝はできる。でも、これから全米シニアオープン、全英シニアオープンもあるので、それが終わったらかな」。マークセンの爆発はもう少し先になりそうだ。