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シニアツアー

〈すまいーだカップ・2R〉ピン型のパターに戻し2日間60台 D・イシイが首位に躍り出る

2019年05月31日

 デビッド・イシイ(63=米国)が通算11アンダーで首位に立った。通算5アンダーからスタートし、8番から4連続バーディーで遅まきながら浮上を開始した。「12番で9番アイアンで引っ掛けて池に入れた。でもナイスボギー。そうしたら13番で長いパット、13メートルぐらいのが入った。それで帳消しにできた」と振り返る。

 15番パー5で幸運に恵まれる。ティーショットが左に飛んで、行ってみたがいつもの残り230ヤード地点あたりにボールがない。「ずっと前にフォアキャディさんが立てた旗があった。カート道に跳ねて、いつもは行かない残り200ヤードのところまで飛んでいた」と笑う。5番ウッドでフライヤーさせてグリーン手前から転がしてピン左3メートルに2オン。イーグルを決めて、首位に躍り出た。

 「シニアになって13年、勝ったことがないですから。トップに立つというのも記憶にない」という。レギュラー時代は14勝を挙げ、1987年には賞金王に輝いている。実績は十分だが、シニアツアーではなぜか勝てずに歳を重ねてしまった。

 「今日は、ショットは大したことなかったけど、パットがよかった。1,5メートルぐらいが入らないのが僕のウイークポイントだったんだけど、今週はなぜか入っています」と笑顔を見せた。

 ずっと悩んできたのがパッティング。レギュラー時代はピン型のパターを使っていたが、シニアになって「マレット型とか、いろいろなパターを試してきた。毎日違うこともあった」という。先週、全米シニアオープンのハワイ予選で2位となった。惜しくも出場権が取れなかったが、そこで「ホント、久しぶりに」ピン型のパターを使って「よかったので日本に持ってきた。ここのグリーンにも合うよです」と、この2日間は悩みから解放されている。

 「2日間60台で回るなんて珍しい。ほかの選手たちは『デビッド、どうしたんだ?』と言われました」と笑い「できれば優勝したい。でも、プレーをエンジョイしたい。負けても普通だし」と、気負いはなかった。