1イーグル6バーディー、3ボギー。5アンダー、67ストロークで回り、首位と3打差の2位につけた崎山武志(56)。崎山はシニアツアー7勝をあげているが、2016年の優勝を最後に、この2年は優勝争いから遠ざかっていた。腰や肩の痛みに悩まされ続けていた。体のケアに向き合いながらの戦いだったからだ。
「15番でセカンドがそのまま入ってビップイン。全体的にアプロ ーチも悪くなかったので、ここ1、2年に比べれば、良いゴルフ が出来ましたね、(開幕戦の)沖縄あたりから、ショット自体は悪くはなかったんですよね。今は 身体の不安がなくなってきているんです」と、崎山はようやく長いトンネルから抜け出したような、明るい表情をみせた。
ここ数年、体の痛みに向き合いながら、練習にも追われ、精神的にも、肉体的にも余裕がない状態が続いていた。今週は肩に痛みを感じていたが、昨日は思い切って丸一日休養をとって、ゴルフはしなかった。台湾で買い物や観光を楽しんだ。気持ち新たに挑んだ初日で、崎山はようやく優勝争いができる位置まで辿り着いたのだ。
「大事をとって休む勇気というか、そういうことが出来るようになったことで、今日のこの結果につながったのだと思っています。思い切る勇気も、時には必要なんですね」。シニア初参戦で初優勝を飾った2013年の春から、もう6年という月日が経つ。「マークセンがピュって走ってますけど、明日は楽しく回って、マークセンを負かします」。眠っていた崎山の力が、大好きな台湾での爆発を期待したい。