風を読み、風を切る技が光った奥田靖己(59)が、4バーディーノーボギーの68をマークし、4アンダー3位の好位置についた。
「気分良くスタートが切れました。硬いグリーンで風が吹くと、台湾だなって感じます。アジアンツアーに参戦していたころは、台湾選手と一緒に過ごしていたことが多かったので、技を盗んでいましたね。世界にはそういう仲間がいて、すごく参考になっていた」という。数日前には淡水を訪れる機会があり「それで30年振りかな、久々に台湾のプロ仲間に会えてね・・・ほんとうに嬉しい再会だった。ゴルフに感謝しかないです」と振り返り、あの時の感動をかみ締めた。
レギュラー時代にはアジアンツアーに参戦。シニア入りしてからは、全英シニアオープンへ挑戦を続けていた奥田。思い切って日本を飛び出した時の勇気と経験が、いろんな形で結実する。
「明日もこの調子でやってみよう。Yes, I will !」そんな思いは、奥田の口からさらりと英語のフレーズが流れ出た。