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シニアツアー

<富邦仰徳シニア杯>台湾と日本のゴルフ交流、そして若手へ伝承する国際大会へ

2019年04月24日

 シニアツアー第3戦「富邦仰徳(フーボン・ヨウトク)シニア杯」が、4月26~28日の3日間、台湾・台北にある林口ゴルフ場で開催する。2017年まで台湾と日本の対抗戦を3年間開催し、そして昨年より日本シニアツアー競技に昇格した海外開催の試合が、いよいよ始まる。

  台湾と日本のゴルフ交流には、これまで長い歴史がある。台湾プロゴルファーの草分け的存在だった陳清水をはじめ、陳清波、涂阿玉という日本プロゴルフ殿堂入りしたプロゴルファーはもちろん、謝敏男、陳志明といった日本ツアーで活躍した選手は数え切れない。現在台湾シニアゴルフ協会の理事長を務める盧建順が、日本シニアでも活躍を示したこともあり、PGA倉本会長と親交をあたため、日台友好関係をさらに強くした。

 その盧建順のスポンサーでもある富邦金控と仰徳グループは、長年にわたり台湾ゴルフをサポートしている。台湾選手と日本選手が交流することで、技術が磨かれ、選手が世界に立ち向かっていく。そういったムーブメントが、台湾の国際的知名度を高めるのだ。世界で活躍してほしいという思いが、大会の大きな核となっている。日本シニアツアーからプロ60名、台湾シニアツアーのプロが21名、そしてアマチュアジュニア6名を含む計87名が参加する。賞金総額は4000万円で優勝賞金は720万円。1965年に開場した林口ゴルフ倶楽部は、台北市の郊外に位置する名門コースで、数多くのトーナメントを開催。出身プロに陳志明、陳志忠という日本でも活躍した兄弟の名プレーヤーがいることでも知られる。

 大会本番を前に、24日朝には、コースで大会開催の記者会見とプロアマ戦が行われた。倉本会長は記者会見で「不只長春 更是傳承」と書かれた紙を見せながら、中国語で挨拶。これは「いつまでも元気なだけでなく、後世に伝承する」という富邦グループのスローガンの一つとなっている。シニアツアーの中に6名の青少年アマチュアも交えることで、新世代に新しい経験を受け継いでもらいたいということを、改めて伝えた。

 大会の組合せは、25日昼に発表される。日中は30度を越え、湿度も高い台湾で、シニア3戦目の熱い戦いが待ち受ける。