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シニアツアー

【ノジマチャンピオン杯・FR】ドキドキの最終日、伊藤は逆転を許し6位に終わる

2019年04月19日

 伊藤正己(63)の初優勝はならなかった。シニアツアー最年少&最少スコアのエージシュート10アンダー62での首位スタート。2位に5打差をつけていた。1番では左の土手に当たってグリーンに跳ね返って上5メートルにつけるバーディー発進。2番でも右上4メートルを入れた。前日16番から日をまたいでの「5連続バーディー」に、思わず「オーッ」と声も出た。12アンダーまで伸ばしてそのまま行くかと思われたが、初優勝の壁は厚かった。

 3番でボギーにした後、悔やんだのは6番パー3。ピン右上の一番遠いところに乗せてしまい、15メートル近いパットを2メートルほどオーバーし、返しを外すボギーに、にこやかな表情だったのが険しい表情に変わった。9番で1メートル強のパーパットを外してから3連続ボギーで、追い上げてきた選手たちに逆転を許し、結局通算6アンダーの6位でフィニッシュした。

 「1、2番は驚きましたけどね。言った通りだったでしょ」。飛び出した前日に「そう簡単に勝てるとは思わない」と話していた。「でも2日間ドキドキしながらこういうゴルフができただけでもよかった」と振り返った。「昨日の夜、優勝スピーチの練習をしたからいけなかったか」とジョークも。「もう優勝のチャンスはないだろうな」とつぶやいたが、今季は最終予選会10位だけに、まだまだチャンスはやってくるだろう。