第2組目(8時10分)でスタートした伊藤正己(63)が、11バーディー1ボギー62ストロークと、いきなりビッグスコアを出してホールアウト。しかも、この「62」トーナメントレコードは、これまで三好隆が2015年に64歳・63ストロークでエージシュートを達成したシニアツアー最少記録を更新するというおまけまでついてきた。
スタートホールでバーディー発進後、3番、7番、9番と前半ホールはすべてパー4でバーディー。
後半に入ると、10番から4連続バーディーと快進撃が続いたが、14番パー3では、グリーン右に外して寄せきれずにボギー。15番をパーセーブすると、16番からの上がり3ホールで、3つバーディーパットを沈め、堂々のクラブハウスリーダーとして、首位の座についている。(13時40分現在)
「やったーーーーーー、嬉しい!!!」
18番でバーディーパットを沈めると、伊藤は声を絞り出すように感情を出し、何回も大きなガッツポーズをした。大会最終日、伊藤にとってはベストを尽くすだけ。春の箱根・ノジマチャンピオン杯は、最後まで何が起こるかわからない。
「今日はグリーンをほとんど外さなかった。ショットがよかったし、うまくいきました」
「自分でも不思議だった。左から寄っていけばいいなとイメージして、実際にそれができました」
「なにが嬉しいって、エージシュートでしょう(笑)できるんやね、こんなんできると思わなかった」
「水泳ジムに通っています。全体的に鍛えるようにしています。飛距離も出るようになってる」
「明日はバラバラになってもいい。これで優勝がついてきたら万々歳だけど、そう簡単にはいかない。覚悟はしてます」