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シニアツアー

【ノジマチャンピオン杯・前日】デビュー戦を飾る深堀「一つでも一打でも上を目指して」

2019年04月17日

 レギュラー通算8勝を挙げ、2018年10月に50歳となり、シニア入りが注目されていた深堀圭一郎が、ついに本大会でシニアデビューを果たす。しかし、デビューならではの戸惑いがあるのも本音。「シニアって・・・言葉に、まだ慣れてないんです(笑)。光栄ですけど、まだ、ちょっと恥ずかしいですかね」と苦笑いもみせたが、「シニア入りは権利だし、だれしもがこの道を通りますから。それがこうやってオフィシャルに伝えられているということなんでしょうね」と、自覚はしているようだ。「デビュー戦は、人生で1回しかない特別なものですから、一つでも一打でも上にいきたい」。深堀はデビュー戦で目標を定める。

 深堀は昨日、今日と指定練習日2日間あわせて1ラウンドをこなした。箱根カントリー倶楽部は、大学の先輩プロがかつて所属コースで春先に合宿をしたこともあり、コースのイメージはすでに出来ている。ただ、指定練習日は気温が上がらず、涼しいというよりも、空気がだんだんと冷たくなってきた。「箱根は寒いですね。だけど、全体的にゴルフコンディションがいいので、練習にも精がでます。グリーンの芝目も強くて、コースにでるとなかなか難しかったです」と印象を話す。

 今日は井戸木鴻樹と一緒に、9ホールの練習ラウンドをこなした。「井戸木さんは、本当に真面目な方。練習といっても、気を抜かず丁寧にやっていました。ショットはまっすぐだし、ボールコントロールに長けてますね。『シニアツアーは、楽しんで試合に参加したらいいよ』とアドバイスいただきました。それぞれ練習方法はあると思いますが、シニアツアーの流れの中で、自分のスタイルを作っていけたらいいです」。シニアツアーには、先輩プロからの学びがたくさんある。深堀にとって、ゴルフをする幸せな時間が流れるに違いない。

 先週の開幕戦では、一足先にシニアデビューを果たした手嶋多一が、シニア初優勝を飾った。「電話で優勝報告をもらって、刺激受けました(笑)。多一さんは、沖縄得意だったから、ケロっと優勝してもおかしくないなと思っていました。だけど、僕はもともと一つずつ階段を上っていくタイプ。みんなから『勝てるよ』といわれるけど、それは楽なことじゃないですから」と慎重に構える。それでも「先輩方が、シニアになってもプレーする道を作っていただいて、僕らはその道に続いているということ。本当に感謝しています。自分のできる範囲ですが、2日間楽しくプレーができたらいいですね」と、思いを馳せた。