海老原清治がホールインワンを達成し、エージシュートに自ら花を添えた。
2019年4月12日現在で満65歳以上の選手を対象にした「ひやみかちスーパーシニアの部」で単独首位に立ったのが、今4月2日に古希の誕生日を迎えた海老原。
「70歳になってから初めての試合で69、そのうえホールインワンも出せたなんて、こんな幸せなことはないよね」と目を細める。
14番ホール、140ヤードのパー3。右からのフォロー風だったことから8番アイアンを選択した。「ピンまでは141ヤードだったね。右サイドからフックボールをイメージして打って、グリーン上のマウンドで左にキックし、ピン方向へ向かったのは分かった。でもね、この年になると140ヤード先のカップはよく見えない。ボールが(カップに)寄ったとは思ったけれど…。そうしたら、グリーンを取り囲んでいたギャラリーが『ウワッ』と大きな声を上げて、万歳して、それでホールインワンしたのが分かったんだよ」。
スタートから好調なゴルフが続いた。前半はグリーンを一度も外さず、後半のインコースに入ってからは風が強く吹き出し、風向きに惑わされながらもスコアをまとめ上げた。最終18番パー5ホールでは6メートルのバーディーパットをねじ込んでフィニッシュ。1イーグル・5バーディー・3ボギー69、古希を下回るスコアで見事エージシュートを成し遂げた。「試合はやっぱり、いいね。心臓はドキドキ、胃が痛くなるような緊張感。それに対して自分をコントロールしければならないっていうのが堪らないよね。今日はアゲンストの風の中、スイングに悩みながらのラウンド。ティーアップしたボールを打つショットは良いけど、地面のボールを打つとなるとヒール・トップボールが出やすい。まだまだスイングの試行錯誤中なんですよ」と海老原。古希を過ぎてもゴルフ、スイングの探求は尽きない。
ちなみにホールインワン賞として「ヤギ一頭」もしくは「10万円」のどちらかを選べると聞かされ、「本当に有難いことです」と海老原は深く頭を下げたのだった。
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