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<新人戦房総カントリー杯・FR> 悔しい敗退!黒﨑にとって初めてのプレーオフ

2019年12月20日

 「ファイナルQT終わってから(87位)、ゴルフの調子が悪かったんです。だから、いい成績は期待はしていませんでした」と話を始めたのは、最終ラウンドで67をマークし通算5アンダーで並んだ青木尉とのプレーオフに進出した黒﨑蓮、21歳。

 初日は2アンダーで回る予定だったというが、首位とは4打差のイーブンパー7位タイ。最終日のスタート前は「亀代さんが、絶対に3,4つ伸ばしてくると思っていたので、逆転とかは考えず、自分のプレーに徹していました」と黒﨑は落ち着いていた。フロントナインで2つバーディー、バックナインで3つのバーディーを量産。5つスコアを伸ばして通算5アンダーで首位を捉えた。完璧なプレーでホールアウトしたと思いきや「実は短いバーディーパットも外していましたし、もう少しチャンスがありました。だから内容でいうと70点くらいの評価ですね」と、毅然とした口調で振り返った。

 そして優勝を決めるプレーオフ決戦が始まった。黒﨑にとって、人生で初めてのプレーオフだった。「思ったよりもドキドキしませんでした。結構楽しかったような気がします。すごくいい緊張だったというか」。10番パー4、18番パー5ホールを利用した長い戦いだった。6ホール目。先に青木が5メートルのバーディーパットを沈めた。黒﨑は青木よりも短い3メートルの距離。ラインは見えていたが、下りの切れるカップ位置だったこともあり、薄くタッチを合わせただけになってしまい、ボールはカップに届かなかった。この瞬間、黒﨑の敗退が決まった。

 「後悔はありません。調子の悪い中で、いい経験をさせてもらいました。最終日に24ホールもプレーできるだなんて、幸せです」と黒﨑ははにかんだ。「これからはもっと技術を磨いて、まずは日本で強い選手になりたい。来年は、Abema.TVツアーシーズンを20位以内で終えることがひとつの目標。そして20代後半の頃には、米国で戦う選手になりたい」と夢を抱いていた。