「For CHILD CHARITY」をテーマにしたチャリティイベント『Hitachi 3Tours Championship 2019』(日立3ツアーズ選手権)が本年度も日立グループの特別協賛を受け、グリッサンドゴルフクラブ(成田市)で、12月15日に開催される。緑の男子ツアーはパワー、そして赤の女子ツアーは華やかさで、青のシニアツアーは熟練の技でゴルフを魅せる。各団体の最強メンバー18選手が勢ぞろいし、今年の最強チームを決定する。
大会前日には組合せを発表。今年のシニアツアー賞金ランキング1、2を占めたタイ出身のタワン・ウィラチャンとプラヤド・マークセンが、第1、2ステージともに、ペアを組んで戦いに挑むことになった。組合せは、倉本昌弘選手兼会長が決定したという。今回のマッチングの意図は「強さが光るこのペアが、もちろん今年のポイントゲッターですよ。リラックスできる雰囲気で、とにかくPGAチームをけん引してもらいたい。最強ペアは、もちろん両ステージでポイントを稼いでくれるはず。稼いでもらわないとね」と会長はニヤリ。
倉本は第1ステージで秋葉真一、注目の第2ステージでは谷口徹とペアを組むことになったが「いいんです、この大会はね、男子、女子のスターが楽しませてくれる。だからシニアは御味噌だもの(笑)。大会が盛り上がってくれればいいんですよ。もう、すっかり女子ツアーの介添えです」と笑顔で応える。
倉本は話を上手にはぐらかしながらも、今年のシニアツアー、ノジマチャンピオンカップと佐世保シニアオープンで2勝を挙げた業師の秋葉真一、そしてスターツシニアではプレーオフで競い、日本シニアオープンで優勝を飾った谷口徹とのマッチングを、ひとつプレーの見どころとして楽しませてくれるはずだ。「シニアは2位が多いですしね、そういう立ち位置でいいんですよ。もちろん、連覇ができたら最高ですけどね、最低でも2位にはとどまりたい。我々シニアツアーは、きちんと見せ場はつくります」。
そしてPGAメンバーの中に、誰よりもこの出場を心待ちにしていた「ハワイの刺客」がいるのも忘れてはならない。グレゴリー・マイヤー(写真右)は、去年PGAチームを優勝に導いたメンバーの一人。組合せを見て「やっぱりね。明日、渋野さんと一緒にプレーすることになりましたか。応援に駆けつけてくれる大勢のファンの期待に応えたい」と、すでにシブノファンを自身のファンに置き換えているあたりがグレゴリーの頼もしいところ。さらに「ウィラチャンと一緒にプレーできたら、本気で関西弁を教えたいんだよね」と、笑いの余裕もちらり。そんなPGAチームは、男子・女子の戦いの合間に、シニアならではの妙技がきらりと光るはず。なんだかんだいっても仲のいいPGAチームは、大会連覇に目を光らせているようだった。年に一度の最強チームを決める戦いが、いよいよ明日開幕する。