「第8回PGAティーチングプログランドシニア選手権大会」が、栃木県にある烏山城カントリークラブ(6,287ヤード/パー72)で、11月26日、27日の2日間、68名で行われる。60歳以上のティーチングプロA級、B級資格保持者、そしてトーナメントプレーヤー会員でA級、B級資格保持者が出場する。前年覇者の西川貴祥を始め、古市忠夫、青木民也、高橋完、菊一利彦、増田哲仁といった選手が参加する。
11月19、20日でシニアツアー最終戦となったISPSハンダシニア(50歳以上)、23、24日でISPSハンダ・ゴールド(68歳以上、シニア後援競技)とシニアの試合が続けて行われている中で、連戦で参加する選手が数名いる。その中の一人、村田俊宏(62)は、シニア最終戦に出場(59位タイ)。2009年に烏山城で行われたティーチングプロシニア選手権大会、2014年の同大会では優勝していて、グランドシニア世代に入り、今回は優勝を狙っている。
「ちょうど10年前なんですね。ここ烏山城で行われたティーチングプロシニア選手権で、優勝しています。練習ラウンドしながら、少しずつ当時の気持ちとか、よみがえってきました。シニアツアーにも参戦した後で、グランドシニアというカテゴリーということもありコースの長さは短く感じていますから、マネジメント次第ではかなり有利になると思います」。練習ラウンドでは、アンダーパーでプレーし好調だった様子。「ISPSハンダシニアでは、体調を崩してしまって、不本意な結果でした。2回シニアで優勝させてもらっていますが、ティーチングプロ日本一のタイトルは獲りたいです。だんだんゴルフの調子も良くなってきましたから、明日からの試合が楽しみです」と、村田は微笑んだ。(※1枚目写真左から3番目)
ISPSハンダ・ゴールドは7位タイでフィニッシュした西川貴祥(70)はディフェンディングチャンピオンでもある。「連戦でゴルフができていて幸せです。昨日は、優勝争いをしていた選手のいいプレーも見られましたし、おかげ様でいいゴルフができました。烏山城のコースコンディションもいいので、あとはベストを尽くしてみます」。試合が続いている西川だが、連戦組の古市忠夫、菊一利彦、谷中宏至らと、試合の続きかのように練習ラウンドをこなしていた。
こちらは、グランドルーキーで出場する増田哲仁(60)。吉本興行に所属し、数多くのツアープロを教えるコーチ職で活躍中しているティーチングプロの一人。現在はコーチングの他に、コースのデザイン、講演や執筆なども精力的に活動しているという。「研修会の成績で出場資格を得られたので、先輩方に誘われてきました。いつもはプロゴルファーのコーチとして試合会場に同行する立場なのですが、こうやって試合に参加する立場も楽しいですよね」と笑顔になる。先輩の村田俊宏、同じくグランドルーキー小山内裕仁との練習ラウンドにも精が出ていたようだ。「いろいろな先輩のゴルフを知り、交流をする機会は大事な時間。いいプレーができるように、頑張ってみます」。グランドルーキー増田の挑戦が始まる。