所属先のユニテックスの冠がついて「ホストプロ」の奥田靖己(60)が、グランドの部デビューで首位に3打差の2位につけた。「ホームコースって、大会本番になると妙に緊張する。普段やっているときは何でもなんやけどね」といいながら、序盤からスコアを伸ばした。2番で2.5メートル、4番でも同じぐらいの距離を入れ、7番では右のカラーから5メートルを直接放り込んで3アンダーとした。9、11番で落とし、13番で8メートルを入れて悪い流れを食い止めたが「バテた。コロナで何もしていない期間があったので、この年だと体力が落ちてくる」と、14番以降のチャンスを決めきれなかったことを振り返った。
練習ラウンドで、ゴールドの部首位の初見充宣と回って「ヒントをもらった。秘密やけどね。この大会は普段会えないゴールドの方と会えるし、いい先輩に恵まれています」という。素振りのワンヒントだったといい「自分のいい感じの時に戻った。いいボールが打てている」とちょっとだけ「秘密」を明かした。
ホストプロとして前日は「最終日最終組で」と話していたが、それが現実に。「ボードに名前が出たしうれしいですけど、それより、みんなが楽しんでくれているのがうれしい。ギャラリーも見てくれて、やっぱり拍手をもらうのは久しぶりだし、いいものです」と、ホストらしいコメントも。
ホストプロとして優勝を目指さないと?「室田さんでしょ、あんなすごい人、無理ですわ。勉強しながら、65歳(室田)についていきます。これも「ホスト発言」か?
(PGAオフィシャルライター 赤坂厚)