水巻善典(62)がボギーなしのラウンドで2バーディー、69で回って首位に3打差2位に並んだ。前半アウトはずっとパーを重ね、後半になって10、15番でバーディーをとった。所属先の鳴尾GCと近く「コースは分かっていたんだけど、朝の練習グリーンが異様に速くて。グリーンが分からなくなってしまった」と、ちょっとぼやいた。
9月に行われた日本シニアオープンの舞台が鳴尾GCだった。「鳴尾には20年お世話になっていたし、メンバーの方も優勝すると喜んでくれるんで、久々に練習した。その貯金が残っているみたい」という。日本シニアオープンは「気合が入りすぎた。若い時と同じ感じで、ちょっとしたことで怒りながらやってしまって」と、17位と空回りしたが、カテゴリーが違うとはいえ「日本タイトル」の圏内に収まっている。
首位室田とは、この日同組で回った。「室田さん、パターが入っていないけど、アイアンショットがすごくいい。7番アイアン以下なら全部ピンにまっすぐ向かっていく」と、チャンスを外しながらも5アンダーのうまさに舌を巻いている。「室田さんは怒ってもいいスコアがでる。僕は、怒ってはだめ」。日本シニアオープンと同じ轍は踏まない。