初見充宣(67)が同組の高橋勝成と1アンダー70でゴールドの部で首位に並んだ。「相変わらずパターがへたくそで。バーディーが取れず、グズグズしたゴルフをした。グリーンの速さに耐えている感じでした」と苦笑いする。
3番ホールで3パットボギーが先行。その後、1バーディー、1ボギーで終盤へ。17番(169ヤード)では5番アイアンで30センチにつけてバーディー。最終18番では右3メートルのいいパットが入って「とてもいい上がり方ができました」と振り返った。
女子ツアー2戦目のNEC軽井沢女子オープンの直前、初優勝した笹生優花が3日間、初見が所属する長野・立科GCで練習していた。フィリピンのフランキー・ミノザと親しい関係もあって、練習場所を探していたフィリピン出身の笹生を招いた。「一緒に回ったけど、僕のドライバーショットが止まったところに、笹生はキャリーしてくる」と、その飛距離にびっくりしたという。スイングを見て「勉強になった。インパクト後にスイングスピードが速くなるように打っていたけど、笹生はインパクトが一番速い。意識して打ったら、球が上がるようになった」と、48歳差の選手からでも吸収しようとする欲がある。
最終日も高橋との対決になる。初見は今年68歳を迎え、ゴールドの部では一番若い年代。「高橋さんはお上手ですから。僕はついていくだけです。今日も、同じ組の選手はみんな同じようなことをしていて、運がよかったかどうかぐらいの差。自分のやりたいことができればいいんです」。2013年にはグランドの部を制している。2冠なるか。