インコース5組目でスタートした白潟英純が、4バーディー・ノーボギーの68をマークし、首位と3打差の4位タイに着けた。
白潟は、赤色の半袖ウエアに黒色のパンツ姿でスタートティーに立ったのだった。「このコースでレギュラーツアー時代にカシオワールドが開かれていた時にも、ノーボギーで回った記憶はありますよ。前半でスコアを4つ伸ばせましたが、グリーンが硬くて速く、ハーフターン後は風が強まった。後半はスコアを伸ばせませんでしたね」。褐色に日焼けした肌もあって、この日のコーディネートはまさに「タイガー・ウッズカラー」だ。
「タイガーの勝負服を意識した? そんなことありません。たまたまですよ。でもね、今季シニアツアーは残り2試合でしょ。コロナ禍でペースをつかめず、成績を挙げられずにここまで来てしまったので(賞金ランキング30位)、もっと上(位)を目指す気持ちが強まりました」と白潟は本音を漏らした。
昨年は日本プロゴルフシニア選手権で念願のシニア初優勝を飾った。2勝目達成を目指していた今季だったが、コロナ禍によって開幕戦の日程がなかなか定まらなかった。「何だか拍子抜けになってしまった」のが不振理由の一つ。賞金シード権内に踏み止まってはいるが、その状況を打破するためにオープンウイークでは出身地・福岡の練習場やコースでのラウンドを積極的に積み重ね続けている。
「トーナメントの開催中止が相次いだことで、転戦による疲労の蓄積が減ったようです(苦笑)。以前は腰の痛み止めを服用していましたが、その必要もなくなりました。それと、サポートして頂いているスイソニアさんの水素吸引を1日1時間行うようになってからは疲労回復が早まり、筋肉の炎症が治まっています。免疫力のアップもあるそうなのでコロナ禍には打ってつけですね。あれっ、僕、広告塔みたいですね」。日焼けした顔に白い歯が光った。
「最終日は気温が低いそうなのでハイネックのウエアを用意して来ました。青色か白色です。初優勝の時は最終日、黄色のウエアでしたが、験を担ぐタイプではないのでカラーには拘っていません。残り36ホール。来週の試合は2日間競技ですから36ホール。計72ホールを悔い残さずプレーするだけです。応援して頂いている方々に好結果で少しでもお返ししたいですしね」。
白潟が、地元・九州でようやく本気モードに突入した。