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シニアツアー

〔いわさき白露シニア・前日〕塚田のコース攻略は開聞岳!踏ん張りと頑張りで乗り切る

2020年11月26日

 シニアツアーに参戦して2年目となる塚田好宣が、名匠・井上誠一氏の設計コースである「いぶすきゴルフクラブ」に挑む。

 昨季は同クラブで日本プロゴルフ選手権が行われたことから、いわさき白露シニアゴルフトーナメントは開催されなかったため、塚田にとってはシニア入りして初の同大会出場となる。レギュラーツアー時代、カシオワールドオープンを開催していた実績があり、塚田は2002、03年大会に出場したものの、予選落ちを喫している。

「景色はいいし、コースもいい。開聞岳が間近に見え、とっても大好きなコースなのに何故か良いスコアを出せない。不思議でたまりませんでした。その理由が今日ようやく理解できたんです」。謎が解けただけで、解決法がわからない。何としてでも手掛かりをつかもうとドライビングレンジでボールを打ち続けたのだった。

「僕はドローヒッターですから、つま先上がりのライからのショットは得意。でも、つま先下がりのライとなると、どうも具合が悪くなってしまうんです」。

 開聞岳を背にしたホールでは、山からの傾斜でつま先下がりになる。インコースは特に(開聞岳を)背にするロケーションが多い。「アウトコースよりもインコースが苦手な原因が分かっても、対処法が見つからなければ意味がないのですよね…」。

 日が沈みかけるまでショット練習を繰り返した塚田は、今季はこれまで6試合中、3試合でベストテン入りを遂げ、賞金ランキング6位。マルハンシニアでのプレーオフ負けで単独2位となり、シニア初優勝を逃したのは記憶に新しい。

 「賞金ランキング4位以内になれば、全米プロシニア出場権が得られますから、この高額賞金額の3日間大会で結果を残したい思いはあります。36ホールと54ホールに試合では、ゲームマネジメントも違って来ますし、挽回も猛追もできる。踏ん張りも頑張りも効く。やる気を糧にできればシニア初優勝で全米プロシニア行きを決めたいです」。

 好スコアをマークするためのカギは「開聞岳です」と塚田。「グリーンの傾斜も開聞岳から下りですし、ショットもパットもアドレス前に開聞岳の位置をチェックするようにします。それがコース攻略の第一歩ですね」。名匠が作り上げたコースをドローヒッター塚田が、54ホールをどうプレーしてくるか。満面笑みのホールアウト姿に期待したい。