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シニアツアー

〔いわさき白露シニア・前日〕エンジン全開!プラス思考で迎える田村の残り2戦

2020年11月26日

8回目の開催を迎える「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」が、鹿児島県にあるいぶすきゴルフクラブ・開聞コースで、27日から3日間開催される。大会には歴代優勝者の室田淳、倉本昌弘、室田淳、寺西明、鈴木亨をはじめ、深堀圭一郎、佐藤信人、谷口徹というベテランプロ72名が参加。賞金レースもいよいよ大詰めとなってきた、今年の熱い戦いがまもなくスタートする。

 今季シニアツアーはコロナ禍の影響を受けて8試合となり、この大会を含めて残り2試合。来季の賞金シード権争いは佳境を迎えた。

 賞金ランキング31位の田村尚之にとっては、好成績を挙げて一つでも順位を上げ、同30位内のシード権圏内に食い込みたい一戦だ。

「今季8試合中、2試合が残っている。まだ4分の1も試合があると思えば、それほど焦ることではないですよ」。自分にプレッシャーを掛けないように、プラス思考で臨む気構えをみせる。

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 ISPS HANDAコロナに喝!シニアトーナメントでの13位タイが今季ベスト成績。2014年に賞金シード入りを果たして以来、6年連続保持して来たが、現時点ではシード落ちの「黄色ランプ」が点滅した状態でもあるのだ。

 「年明けからトレーニング、練習、ラウンドを順調に熟してゴルフの調子は上向きでした。しかし、3月以降はコロナ感染拡大にともなって、試合は延期されたり中止になったりして、いつもの年のようなツアー生活が送れなくなりました。試合がいつ開催されるのか、ツアーに出掛けて良いのか。体も心のケアにも苦労する日々を過ごしたのが良くなかったですね」。

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 靭帯が神経を圧迫する持病を抱えている。「トレーニングし、ゴルフ(ラウンド)してからはマッサージする。これが本来のルーティーンなのですが、コロナ禍ではトレーニングジムは閉まるわ、マッサージはできないわ、ですべての歯車が乱れてしまいました」。田村は口惜しそうに話す。

 トーナメント会場で練習し、ラウンドし、そしてマッサージ。合間を縫ってのトレーニングでショットも体も整える。「コロナ禍では肝心の試合がなく、練習場へも出かけづらく、会社の仕事もあり、気持ちがどっちつかずになりました」。それが今季の不振を招いた要因のようだ。

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だが、気持ちを凹ませてはいられない。「シニアツアーデビュー前から応援して頂いているスポンサーやファンもいますし、良い正月を迎えるためにも気持ちはエンジン全開!今季初のベストテン入りを目標に頑張るしかありません。何事もプラス思考で捕らえて3日間プレーします」。田村がいつも愛用しているクリアーレンズのサングラス。その奥に、強い決意を感じさせる目があった。