水巻善典(62)は5アンダー67でホールアウトし、スコア提出所で「ゴルフ人生で一番調子がいい。今の調子で米国に行っていたら3勝ぐらいしたかな」とご機嫌だ。
調子がいい訳は?「精神的に幸せですね。何か頑張ろうとすることもないし、頑張らなくていいし。レギュラーのころはスコアが出ないと腹が立っていたし、楽しくなかった。今のゴルフは楽しい」といい「コロナより笑顔の方が強い!」と笑った。
出入りの激しい一日だった。1番バーディー発進で、3番では右バンカー縁の難しいラフから約10ヤードをチップイン。4番でボギーにしたが、8番から3連続バーディー。直後の11番では3パットのボギーと、行ったり来たり。13番で2メートルを入れた後、15、16番連続ボギーと崩れかけたが、最後に見せた。17番で2メートルを入れ、18番パー5では第2打残り213ヤードを5番ウッドで奥2メートルに2オンするイーグルで締めた。
高低差のあるコースで、グリーン面が全く見えない打ち上げのホールもある。そんな9番でのOKバーディーを振り返り「高低差が多いゴルフ場で育ったので、ピンやグリーン面が見えなくても、距離を合わせやすいんですよ」と話した。
優勝を狙える位置ですが?「狙って優勝出来たら、もっと勝っていますよ。」狙って優勝できるのは、タイガーとか、全盛期のジャンボさんとか。ほとんどの人の優勝は、優勝しちゃっただけ」。では優勝しちゃうかもしれない。「ハハハ」。