今季シニアツアー6戦目となる「コスモヘルスカップ シニアトーナメント」が、埼玉県比企郡ときわ町の越生ゴルフクラブで13日、14日の2日間行われる。出場選手には、高橋勝成(70)、尾崎直道(64)、室田淳(65)、芹澤信雄(60)、またコスモヘルス社と健康サポート契約をしており、大会ポストプロの渡辺司(63)ら、プロ72名が出場する。また大会前日の12日には鈴木優輔大会会長より、全選手を対象とした「生涯現役!予防意識UPセミナー」が実施された。
「チーム高橋」で賞金王を争う。大会前日の練習ラウンドで、高橋勝成(70)を中心に、今季のシニア公式戦王者の2人、日本シニアオープン覇者の寺西明(54)と日本プロシニア覇者の中山正芳(52)がいつものように同組で回った。
レギュラー、シニアを通じてツアー初優勝を公式戦で飾った中山は、初めてのコースに「グリーンが全然分からなかったので、2人にアドバイスをもらいました」というと、寺西が「スコア1アンダーにつき1万円だから、もうこれまでに1000万円ぐらいかあ。プロシニアの賞金全部やな」と混ぜっ返す。「師匠」の高橋が2週前の日本プロゴールドで優勝を逃す2位で、チームでの「日本3冠」達成ならずで「すいません」と高橋が謝るのを後輩が突っ込みを入れるなど、和気あいあいのラウンドだった。
残り3試合。寺西が1580万6250円で賞金ランク1位、中山が1142万4116円で5位につけている。3試合の優勝賞金は計2010万円あるのでまだまだだが、行動を共にするチーム内でいい争いになっている。「だれでも可能性があるならやってみたい。ゴルフ人生の1つの勲章ですから」と寺西。「これっぽっちもないですよ。優勝だって初めてなんですから」という中山に、寺西は「意識バリバリだろ」と口撃する。
残り3試合、どんなプレーを目指す?「ゴルフを楽しめればいい。僕も中山もそう思っていますよ。それが賞金王争いになれば」と寺西がいい、中山は「去年の今頃はシード権ギリギリでやっていたんで、初めて楽しめる終盤戦なんです」と中山。チーム内の雰囲気はよさそうだ。