篠崎紀夫(51)が賞金王のチャンスを「無駄にしたくない」と、残り3試合に臨む。現在、1576万6071円で、1位寺西明に約25万円差の賞金ランク2位につけている。「賞金王を狙うという経験、今までにはないですし、周りから『賞金王とれよ』とか声をかけていただくと、自分では意識していなかったんですけど、狙ってみようかなと」という。
ただ、未経験な領域だけに「計算していません」。その代わりに、数字として頭にあるのが平均ストロークだという。シニアデビューとなった昨年は出場4試合でランキング対象外だったが、69.89をマークした。今年は最終予選会1位でここまで5試合すべてに出場し、太平洋クラブシニアでのシニア初優勝を含むトップ5に3試合で、平均ストロークは68.91で2位(1位は寺西の68.62)につけている。「賞金は相手もあることですけど、平均ストロークは自分が何とかしないといけない。数字がよくなれば結果(賞金王)がついてくると思ってやります」という。
残り3試合で優勝賞金はこの大会が360万円、いわさき白露1200万円、金秀シニア450万円となっている。「最後、接戦になった時に『あの時のあの1打が』と後悔するのは絶対にしたくないです」。
大会前日は練習ラウンドを行った。このコースは初めてで「うーん、グリーンがいい仕上がりで、小さい、固い、速い。60台…どうかなあ」と、各選手からも出ていたように、グリーンの難しさを警戒していた。