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シニアツアー

〔日本シニアOP/2R〕鈴木と深堀が我慢のプレーで4位タイ浮上

2020年09月18日

「昨日は鳴尾の難しさだけを考えてしまい、ナーバスになった」。

 深堀圭一郎(51)は今日の目標をイーブンと定めて、2日目はインコースからスタートした。初日ボギーとした11番で今日もボギーとしたが、「12番で10メートルの距離のアプローチを入れ、バーディーを奪ったことで、13番、14番の3連続バーディーに繋がったかな」。流れの良いゴルフで前半を折り返した。

 後半アウトは、バーディーチャンスでもなかなか決めることができなかったが、緊張感を切らさずにパーを重ねた。最終9番で残り147ヤードを8番アイアンで4メートルに付け、フックラインを沈めた。バーディ―フィニッシュ、気分良いホールアウトとなった。

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 今週に向けてショートゲームを練習してきたが、「鳴尾はやはり難しかった」。深堀はショートゲームでリズムを崩すとゴルフの流れも悪くなると語っていたが「今日は気持ちを切らすことなく、ホールアウトできたかな」と振り返り、目標のイーブンパーでホールアウトしたのだった。

 シニアオープンの優勝は「大きな目標。早いうちに取れるようなゴルフがしたい」。シニア2年目になり、「シニアツアーのコースセッティングにも慣れてきた部分もあるが、良い選手も多くシニア入りしているので優勝は簡単ではない」と感じている。

 2000年日本オープンに勝っており、シニアオープンで優勝すれば、ナショナルオープン2冠、史上4人目の快挙となる。決勝ラウンドでは、今回シニアオープンの為に練習してきたショートゲームが鍵となる。

 一方で同組の鈴木亨(54)は、朝から風が吹く第2ラウンドを、難しいコンディションになると予想した。

 インスタートの出だしは、10番で2メートルぐらいのパーパットを沈めた。続く11番ではティーショットを曲げてしまい、セカンドも手前バンカーへ。OKに寄せてのパーセーブ。風のある中で、スコアを落としてもおかしくない状況でのパーセーブは、12番からの3連続バーディーに繋がった。

 15番パー3では「鳴尾のパー3は行ってはいけない所ばかり気になり、自分の中では気持ち悪い部分がある。昨日は右のバンカー入れてのボギー、今日はティーショットを左のバンカーに入れてのボギー」と悔しさも滲ませる。16番パー4は初日ロストボールをした因縁のホールだが、今日はお返しのバーディーを奪う。バックナインに入ると6番で1つ落としたが、7番ロングホールですぐにバーディーとし、通算イーブンパーでのフィニッシュ。今日の目標はイーブン前後と決めていたので「達成できたね」と肩をなでおろした。

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 シニアデビューから2016年、2017年と今大会は2位。あと一歩のところで優勝を逃している。鈴木は「日本シニアオープンは、取りたいタイトル」と今回の照準を定めている。

 今年も第2戦ISPSハンダシニアで優勝し、良いコンディションでコース入りしたつもりだったが、初日はタイトルを意識したところがあった。好調な状況でも、シニアオープンには見えないプレッシャーが存在しているようだ。

  決勝ラウンドに向けて「明日終わって良い位置で、笑顔で最終日を迎えたいけど、鳴尾には見えないプレッシャーがあちこちに転がっている。自分でもどうなるか読めないけど、楽なゴルフできるように、1ホールずつ慎重にやっていきたい」。最後まで1打も集中力を切らさないことを自らに課す。それが54歳の鈴木にとって、優勝への条件なのかもしれない。