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【ISPS HANDA コロナに喝!・FR】「ゴルフはパットがすべて」と鈴木は一歩及ばず2位

2020年08月23日

 「最終日最終組で、やっぱりギャラリーがいる中でプレー出来るのは良いよね。強い人たちと一緒になって戦っている自分が居るのが嬉しい」。通算14アンダー2位の渡辺司は最終日スタート前の心境をそう話した。ショットは悪くなかったものの、それまでの二日間とは違ってパットが決まってくれない。ボギーは打たないが、バーディーを取れない。

 前半終了時点で渡辺と鈴木亨が通算16アンダーで首位を分け合い、室田淳が1打差で追走。後半に入ると室田が猛チャージを仕掛け、14番ホール終了時点では鈴木と室田が通算18アンダー首位タイ。渡辺は通算17アンダーの2位に後退してしまったのだった。

「今日はラフに行くことが多く、パットに全精力を注ぐことが出来ませんでした。パットが入るか入らないかがすべてです」と渡辺。それでも最終18番パー4ホールで2打目をワンピン距離に着け、バーディーパットをねじ込んで見せた。帽子を取ってギャラリーの拍手に応えた。結局4バーディー・ノーボギー68でフィニッシュ。通算18アンダー・2位タイで今季2戦目を終えたのだった。

「スコアは伸ばせたけれど、やっぱり上には誰かがいるよね」。

 ノーボギーゴルフながら、あと一打及ばなかった悔しさ。「体を休めて、また来週に向けて備えるよ」。清々しさを覚えた18ホールの熱き戦いは、渡辺のモチベーションをさらに高めたようだった。