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シニアツアー

【ISPS HANDA コロナに喝!・1R】自分のペースを守って渡辺は2位タイ発進

2020年08月21日

 8バーディー・1ボギー65の好スコアをマークした渡辺司は、2位タイの好スタートを切った。そんなこの日のゴルフを「今年一年の運をまとめて使ってのスコア」と渡辺は表現した。

 6931ヤード・パー72の大会舞台。「フェアウエイをキャッチしたドライバーショットが、コロコロと転がってランが珍しく出てくれたから距離を稼げた。毎ショット30から40ヤードはいつもよりランが出るのは大きい。10回打ったら最高で400ヤードも違うんだから」。2打目で手にするクラブは当然短くなる。ピンに近いだけ気持ちに余裕が生まれる。ゆとりを持ってスイングするとボールはピンに絡んでくれた。ワンピンほどのバーディーパットは気負わず、リラックスして臨める。ボールはカップに吸い込まれるようにして入る。

 「そんなゴルフを繰り返せた結果です。ドライバーショットが安定していた? ショットが曲がるほどの力がないだけですよ。フェアウエイはランが出て、グリーンは大きい。僕にとって好スコアをマークしやすい条件がたまたま揃っただけです」。謙遜しながらこの日のゴルフを振り返ったが、たった一つだけ悔いを残した。

 「2番ホールで3パットをしてしまったんです。ボギーです。悔しい。たとえば最終日最終ホールで2位に5打差を着けてのボギーならともかく、第1ラウンド、それも2ホール目でのボギーが悔しくて悔しくて…」とボヤいたのだった。

 首位とは1打差という好位置。「明日も今日と同じようにフェアウエイを捕らえて、グリーンをキャッチして、パットを入れるだけです。スコアが良かったからと言って、練習したり早めに寝たりなんてしませんよ。特別なことをしない。それが一番なんです」。気負わず、焦らず、自分のペースでプレーする。渡辺流ゴルフを残り36ホール徹するだけだ。