谷口徹(52)が今季ツアー初戦に「最大のマンパワー」で臨む意欲を見せた。コロナ禍が始まった当初は「4月ぐらいから大丈夫だろう」と思っていたが、感染拡大で試合が次々となくなり「今年はもう試合がないと思って、練習もしなかった。やる気がなくなってしまって」と、レギュラーツアー20勝、一昨年日本プロを50歳の最年長で制した選手でも、目標がないと気持ちが続かない、入らない状態になったという。「週イチゴルファーの気持ちが分かった。課題をやっても1週間たつとまた課題だって」。谷口節も止まらない。
「PGAのシニアツアーは、倉本会長がしっかり情報発信をしてくれる」というように、この大会の開催が決まり、6月ごろから自宅近くのゴルフ場に行って「毎日練習するようになった。コースボールに近いフィーリングで打てないといけないので、コースで練習した」と、大会に向けて気持ちも技術も上げてきた。
「みんな、試合は楽しいんじゃないですか」と、選手の気持ちを代弁。今回のコースは初めてで、濃霧に見舞われながらもプロアマ大会で18ホールを回った。「調子はそんなに悪くないと思っているけど、コースはいいスコアが出るような、そんなに出ないような」とつかみ切れてはいないが「グリーンが受けていて難しい。パッティング勝負」と言い切る。「今日みたいな霧が問題かな。せっかく開いてもらった大会、2日間中止にならないでほしい」といい、今年はこの大会を含めて開催(予定)のシニア3試合と、開催がまだ決まっていないが昨年優勝の日本シニアオープン、日本オープンを挙げ「最大のマンパワーで頑張りたい」と、シニア2勝目を目指している。