「ISPS HANDA コロナに喝!!シニアトーナメント」の平熱枠決定戦(シニア6,788ヤード、スーパーシニア6,060ヤード/パー72)が、7月27日に、静岡県にある朝霧カンツリークラブで行われた。いわゆるマンデートーナメントが開催され、シニアの部は上位6名に、68歳以上のスーパーシニアの部では上位13名が、今週30日、31日に行われる本戦への進出を決めた(いずれもシード選手を除く)。
シニアの部 上位6名
◇
氏名・年齢・所属の順
並木 一雄 |
55 |
浜名湖CC |
清家 和夫 |
55 |
北海道ブルックスCC |
芹澤 大介 |
55 |
成田ヒルズCC |
宮下 文仁 |
51 |
高松ゴールドCC |
齋藤 義勝 |
55 |
芳賀CC |
上出 裕也 |
55 |
創生 |
静岡地区独自で開催された平熱枠選考会の「予選会」で上位3名に入り、この度開催された平熱枠決定戦では優勝を飾り、見事本戦への出場権を獲得したのが並木一雄だ。6バーディー1ボギーの5アンダー67をマークし、静岡県を代表するシニアプロとして、堂々のトップ通過を果たすことができた。前日から雨が降り続く難しいコースコンディションでも、並木は冷静にスコアメイクが出来た。
「昔、近くのゴルフ場(G8富士カントリークラブ)に所属していたので、朝霧カントリークラブはよく練習させていただきましたから、コースは知っていました。私の好きなコースなんです。今回はシニアツアーに出場できる絶好のチャンスだと思って、しっかりプレーに集中できました」と、平熱枠出場への思いを話す。
(30日から初日を迎える)本戦の目標は「2日間アンダーパーで回ること」。平熱枠でトップ通過の割に謙遜するが「いや、シニアツアーに出場にできるだなんて、ほんとに嬉しいんですよ。頑張るだけです」と出場を素直に喜ぶ。静岡県代表シニアプロとして挑む、並木の挑戦が待っている。
首位2打差の2位で通過したのが清家和夫。丁寧にワンショット、ワンショットを重ね、5バーディー2ボギーの69ストロークでホールアウトした。
「パー5でスコアをしっかり伸ばせた」と、ドライバーで290ヤードを放つロングヒッターの清家は言う。最近では、自主練を地道に重ね、特技とするドライバーショットの安定度がしっかりしてきた。だから、今は堂々と攻めの気持ちでコースマネジメントができる。それに加え、3年前にはISPSシニアトーナメントの熱血枠で優勝しており、マンデートーナメントには強い自信も持ち合わせる。
「半田会長や中山徹プロにはお世話になっていますし、感謝はちゃんと結果で示したい。こうやって試合を開催していただいたことを胸に、本戦ではいいプレーを魅せたい」。
スーパーシニアの部 上位13名
◇
氏名・年齢・所属の順
平野 浩作 |
67 |
白岡スポーツセンター |
奥野 光司 |
69 |
オレンジヒルGセンター |
文山 義夫 |
70 |
柏井Gセンター |
青木 基正 |
70 |
フリー |
佐藤 滋行 |
69 |
MYSクラブ |
橋添 純司 |
70 |
山梨ジュニアゴルフ塾 |
寄川 宏 |
73 |
鹿野山GC |
山崎 久男 |
70 |
フリー |
高野 誠 |
73 |
プロショップ・タカノ |
三澤 利行 |
70 |
フリー |
小川 清二 |
77 |
琵琶池GC |
杉谷 博美 |
70 |
御殿場Gセンター |
藤間 達雄 |
71 |
沼津GC |
小島 昇 |
68 |
武蔵野GC |
ドラゴン瀧 |
69 |
富匡 |
68歳以上で競うスーパーシニアの部・平熱戦決定戦で優勝を飾ったのは、ISPSアドバイザリー契約を結ぶ平野浩作。今年8月に68歳を迎えるスーパーシニアのデビュー戦を、見事トップ通過で飾ったのだった。「あいにくの雨天が続き、水をたくさん含んでいるコースだけど、これだけのトーナメント仕様のクオリティーを維持しているのは驚きですし、抜群にいいコースなんだと思います」と、朝霧カントリークラブを絶賛する。
一方で、自身のプレー内容には「まだまだだよね」とシビアな評価もするが、「今回の課題で、自分のゴルフで見えたことがある。経験から学んだことを生かし、本戦では2日間、5アンダーで回りたい」。平野はきちんと目標を立てることも忘れない。さらに「こういう時期に試合を開催してくれたISPS半田会長には、感謝しています。この感謝の気持ちは、選手みんな同じ気持ちです。ゴルフファンの期待に応えられるよう、最後までベストをつくします」。
スーパーシニアの部では、77歳・小川清二が、77ストロークをマークしエージシュートで見事予選通過を決めた。「初めてのコースだからね、今日はちょっと資本投資してみたんだよ」と、笑いながらポケットから厚みのあるコースメモを取り出した。「いやー、情報が多いのなんのって。グリーンなんか、さらに裏を読んじゃいそうなくらい、情報たっぷり。こういうメモを参考にするのって頭使うよね。しびれました」と、今日の戦いを振り返った。
小川にとっては、久々にしびれた一日だった。2週間前に箱根湖畔カンツリー倶楽部で開催された関東プロゴルフゴールドシニア選手権大会では、エージシュートを達成するも、本戦のシード出場資格スコアには届かなかった。それでも試合を続けているモチベーションには、昔からのライバルとの友情があるという。「矢部(昭)さんや堀口(渡)さんがね、応援してくれてるんですよ。ホテルの予約や、練習ラウンドの予約を一緒に取ってくれちゃってる。だからね、彼らの期待を裏切れないじゃない。今回はしびれるくらいに頑張ったよ」と、はにかんだ笑顔を見せる。
「この年でマンデーに参加して、その上しびれるって、やっぱりゴルフは面白い。ISPSさんが我々の世代に、切磋琢磨のステージを用意してくれたことは、本当に有り難いです。本戦では、どんなしびれる戦いができるか、楽しみです」。