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競技情報

〔TCPグランドシニア/ FR〕プレーオフを制し人見が大会初優勝

2020年11月13日

 「

第9回PGAティーチングプログランドシニア選手権大会

」の最終ラウンド。首位タイスタートの人見雅人(62・A)と徳永雅洋(67・B)は最後までスコアを伸ばせず、共に通算2アンダーでプレーオフへ。2ホール目、6メートルのバーディーパットを先に決めた人見が、大会初優勝を飾った。賞金20万円と、優勝副賞にミドリ安全の腰部保護ベルト一体型ゴルフ

パンツ

 MIDORI-PF1が贈られた。橋本日都(66・TP-A)が66ストロークで回り、エージシュートを達成。単独3位でフィニッシュし、大会ベストスコア賞とエージシュート賞を獲得した。

 最終日最終組は、人見雅人にとって緊張というよりも楽しみたいという気持ちだった。前半9ホールを1オーバーで終え「やれるところまでやろう」と、再び気持ちを引き締めた。

 後半10番ホールからはショット、パットが冴え3連続バーディーでスコアを伸ばした。15番パー4では、会心のティーショットがディボッドに入りボギー。最終18番ホールに入ったところで、成績が3アンダートップタイに並んでいて、優勝争いをしていると知った後、ティーショットが左の池に入ってしまった。それでも、最後まで楽しさを心掛けてボギーフィニッシュ。一方で同スコアの徳永雅洋も3オン2パットのボギー。通算2アンダーとした人見と徳永が、18番ホール繰り返しのプレーオフ戦に突入した。

 1ホール目は両者パー。2ホール目は、両者2オンに成功。人見は6メートルのバーディーパットを先に決め、大きなガッツポーズ。徳永はパッティングが決められず、人見がプレーオフを制し大会初優勝を飾ったのだった。

 「コロナ禍で大変な時期に、大会開催にあたってご尽力いただきましたコースの皆様をはじめとする関係各所のみなさまに、僭越ながらではございますが・・・心からお礼を申し上げます」と、表彰式後の第一声が、周囲への感謝を伝える言葉だった。「ゴルフが出来るだけでも本当に有り難いことなのですが、2日間天気にも恵まれ、コースコンディションも素晴らしい仕上がりでしたし、ゴルフで幸せな時間を過ごせました」。

 平日でも30分待ちだというヨコハマトピックゴルフクラブに所属している。週5日、朝10時から夜9時までレッスン活動を行い、残りの2日はラウンドレッスンにも出かけるというゴルフ中心の生活を30年近く送っている。レッスンの合間を縫って、自分の練習もしたいところだが、人気の練習場は空いている打席も無い状態が続く。「ゴルフが大好きなんですよ。だから趣味もゴルフですし、それ以外の趣味もいらないと言い切れるくらい、ゴルフの人生です。レッスンに通ってくださっている生徒さんたちとは長い期間ずっとお付き合いしていますし、一緒にゴルフを楽しんでいます」と人見は言う。

  人見はシニア入りした約10年前に、山梨県シニアオープンゴルフ選手権で優勝をしている。当時は試合で活躍したいという気持ちも高く、試合用の練習に励んでいたが、ゴルフが好きで練習場に通い、レッスン活動にも精を出す日々が続き、気付けば60歳を超えた。シニア入り50歳当時から比べると、身体のコンディションは変化する。今は週2日のトレーニングやマッサージなど身体のケアも怠らない。

 「ティーチングプロ、そしてプロゴルファーとして、とにかく健康を維持することが大事だと思っています。健康だからこそ、ゴルフスクールでは自然と笑顔がでる。これからもゴルフが出来ることに感謝しながら、ゴルフの楽しさを伝え続けていきたいのです」。秋の夕陽に照らされ、人見は柔らかい表情を浮かべた。