2021年シニアツアーの出場優先順位を決定する「PGAシニアツアー最終予選会」第1ラウンドが、3月3日、岡山県にあるJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で行われた。朝は霜の為、スタート時間を30分遅らせた。また久保勝美がスタート前に腰痛で欠場し、120名での戦いになった。初日首位に立ったのは、6バーディー1ボギーで67をマークした冨永浩(60・フジプリグループ)。1打差2位には飯島宏明(49・シンコークリエイティブ)、さらに1打差3位には大山雄三(56・TPGC)が入った。
2020年のシニアツアーシーズンは賞金ランキング44位と低迷し、2018、2019年と2年間キープしていた賞金シードを手放すことになった冨永浩。今回は前年度賞金ランク50位以内という資格で最終予選会に参加し、第1ラウンドは67をマーク。シニアツアーのベテラン選手が、堂々の首位スタートを切った。「リンクスタイプのコースは慣れていないので、攻略が難しい。今回はショット、パット、風のバランスが上手くマッチしたので、好スコアにつながりました」と、冨永はほっとした様子。リンクス特有の風にも頭を悩まされたが「難コースだからこそ、一打一打最後まで集中することに徹した結果かもしれません」。今年還暦を迎えた冨永が、初日に貫禄を示した。
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Abema TVツアーで3勝を誇る実力者が、上位に頭角を現した。今月50歳の節目を迎える飯島宏明が、5バーディー1ボギーとバーディーを量産し、初日2位と好スタートを切った。「実は2004年のミズノオープンで、初優勝をかけたプレーオフで戦ったのですが、負けてしまって・・・。そういう因縁はあるのですが、思い出深いコースで、好スコアを出せました」と安心した様子。「今年はあこがれていたシニアツアーの舞台に立って、いいプレーを見て頂きたい。あと2日頑張ります!」と、期待を胸に抱く。
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大会初日は10番ホールからトップスタートを切った大山雄三。フロントナインをパープレーで凌ぎ、バックナインに入ると4番、6番、8番ホールでバーディーを重ね3アンダーとし、貯金を作った。「調子はまずまず。あと2日少しでも順位を上げて、シニアツアー参戦に挑みたい」と前を向く。「難コースですから、油断せずに明日も慎重にプレーを続けます」。シニアツアーへの挑戦も8年目を迎え、大山は安定した成績を目指したいところだ。
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