グランドシニア・ルーキーが上位を占めた。優勝したマイヤーと同じく、今年60歳の井戸木鴻樹(59)と横山明仁(60)が4アンダーで2位に入った。
井戸木は4バーディー、ボギーなしのゴルフにも少し不満げで「まだいまのスイングがこなせていないから、バーディーチャンスがなかなかなかった」と振り返った。「1日勝負だと、1回ミスしたら終わりのところがあるので、そのあたりの駆け引きがちょっと難しかった」という。前半、3,5,7番で2~3メートルのバーディーパットを沈めたが、その後攻めきれなかった。13番パー5で60センチにつけて取ったが、あと1つ伸びなかった。
「勝ちたかったのはあるけど、もっとチャンスを作らないとだめ。今後の(シニアツアーの)課題が見つかったからよかったとも思います」と、話した。
横山は笑顔をみせた。「自分なりに久々に上位でゴルフができた。なにより、ボギーがなかったのがよかった」と4バーディー、ボギーなしの1日を振り返った。昔のレギュラーツアー3勝のころを思い出した?「いや、大昔の感覚。しびれながらプレーできた」と笑った。
シニアツアーでは納得いく結果がでていない。「ジニアはみんなバンバン行く。乗り遅れたというか、あまりうまくいかないので、ちょっといじけていた。もう無理かなとも思った」という。そんな中で60歳を迎えて「ルーキーでやれるっていうとちょっと気持ちが違う」と楽しみに出場した。
「これをシニアツアーでも続けられたらいいんだけど。周りに惑わされずに自分のゴルフをやるってことを思い出させてくれた感じです」と、心が折れそうになっていただけに、ちょっと自信が出てきたようだ。