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グランドゴールド

〔日本グランドユニテックスHD杯/ 前日〕今シーズン復活した井戸木がデビュー戦に挑む

2021年09月02日

 「日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権~ユニテックスHDカップ2021~」は宝塚クラシックゴルフ倶楽部を舞台に9月3日、4日の2日間開催。日本タイトル大会覇者のシード選手、関東関西の予選会を勝ち抜いてきた選手128名が出場する。68歳以上のゴールドの部は海老原清治(72)、高橋勝成(71)、出場最高齢81歳の寺本一郎をはじめとする60名が勢ぞろい。グランドの部では井戸木鴻樹(59)、奥田靖己(61)、芹澤信雄(61)、尾崎直道(64)、飯合肇(67)といった人気と実力を兼ね備えた選手68名が参加。

 この大会で関西出身の井戸木鴻樹(59)がグランドシニアにデビューする。大会は有観客で行われ、入場は無料。JR・阪急宝塚駅からギャラリー専用バスが7時20分から10~15分間隔で運行されている。

 「50歳になって、シニアになって10年、早いですね。1年ぐらいの感じがする」。井戸木が11月2日に還暦60歳を迎えるため、この大会出場資格があり、グランドシニアにデビューする。

 「シニアになった時もそうだったんですけど、若いうちに勝たないと勝てなくなるっていいますんで」と、初出場初優勝へ意欲を見せる。ここ数年、けがもあって悩んできたが、「ISPS HANDA」で最終日63をマークして逆転優勝。2013年全米プロシニアでのメジャー制覇以来、国内では2012年富士フイルム以来の優勝を味わったことで「自分のゴルフが通用する自信になった」という。

 1つ勝ったことで、ゴルフは好転している。シニアツアーの先々週のファンケルクラシックで7位、先週のマルハン太平洋クラブシニアでは最終日68で15位と「しり上がりにスコアを出していけているんで、気持ちの中では盛り上がっている」と話した。

 「ドッキー」といえば、曲がらないゴルフが代名詞だったが、不振の時は曲げるシーンが多かった。「今も曲がるんです。でも、飛距離は出ている。以前とはゴルフの内容は違ってきていますけど、新たなゴルフというか、まだ活躍したい気持ちがあるんで、飛んで、パターが入ってというゴルフを目指していきたい」と、グランド入りは新たなドッキー・ゴルフのスタートになるのかもしれない。

 コースの印象は?「フェアウェイに置くにはなかなかのコントロールが必要。砲台グリーンが多いので、いいところからセカンドを打ちたいしね。年季の積み重ねでしのいでいきますよ」と話した。

 「ここでは一番年下。先輩ばっかりですから、気を抜くところがない。苦しいです」と笑う。2日の練習ラウンドではゴールドシニアの中村通、山本善隆ら関西の大御所とプレーした。「でも、勝負となれば、気を使わずにやりたい。自信? ありますよ」。そう言って、また笑った。

 今大会は開催にあたり、選手や関係者に新型コロナウイルスPCR検査の実施や、体調に不安がある場合の参加辞退のお願い、開催前2週間分、および大会期間中の検温及び行動記録の提出、来場時の体温測定、マスク着用等を行い、各種感染防止策を図っております。

(オフィシャルライター・赤坂厚)