「日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア ユニテックスHDカップ2021」は、天候不良のため、9月3日の第1ラウンドが中止となった。4日に最終ラウンドを行い、18ホール競技成立となる。大会は有観客で行われ、入場は無料。JR・阪急宝塚駅からギャラリー専用バスが7時20分から10~15分間隔で運行されている。
午前8時のゴールドシニア第1組のスタート時点から雨。その後、スタートしていったが、徐々に雨脚は強くなり、グランドシニアにはいった午前9時40分の組がスタートしたところで、9時48分に競技中断のサイレンが鳴った。
引き揚げてきたプロらの話によると、グリーンはかなり水が浮いていてきていたそう。1番グリーン上で8メートルのバーディーパットを残して中断した加瀬秀樹(61)は「動かすところがなかった」と言い、6番第1打を打った時点で中断した高橋勝成(71)は「素晴らしいグリーンコンディションですが、この雨では難しかった」と話した。
午前11時26分に「天候不良のため」中止が決定され、消化したホールはキャンセルとなり、競技は4日に行われる最終ラウンド18ホールで成立することになった。
大会特別協賛のユニテックス所属で、今大会ホストプロの奥田靖己(61)は、スタート前に中断、中止となり「この大会にかけているのに、残念ですわ」と、昨年グランドシニア2位の雪辱に意気込んでいた。このコースでは月に1、2回、レッスンでラウンドしている。「練習ラウンドをしなくてもいいぐらい、コースは知っている」という。「グリーンキーパーもよくやってくれて、いい状態だった。水はけはいいコースなので、今日もできる限りやると前向きでしたが、降った量が半端なかった」と話した。コースに一番近い豊中気象台によると午前8~11時の3時間に24.5ミリの雨量が観測されている。
36ホールと18ホールでは、戦い方は変わる?「全然違いますね。明日は攻めて行って、表か裏かという感じになるのでは。目標スコアは決めたくないタイプなんで、気持ちの中では5アンダーで行こうと。5オーバーになるかもわからんけど」と笑った。
最終ラウンドは公式戦タイトルだけに「表か裏か」の攻撃的なゴルフの争いになりそう。雨のために、試合はヒートアップしそうだ。
(オフィシャルライター・赤坂厚)