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グランドゴールド

<関西グランド・ゴールド/1R>グランドは倉本昌弘、ゴールドは秋富由利夫が単独首位

2021年05月18日

 広島ゴルフ倶楽部鈴が峰コースで18日に行われている関西プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権大会の第1ラウンドは梅雨らしい空模様の一日なった。ゴールドは5バーディー3ボギー、70ストロークのエージシュートで秋富由利夫(70)が単独首位。試合では自身初のエージシュート達成となった。1打差の2位には中村彰男(69)。昨年覇者の西川貴祥(71)は2オーバー5位タイから巻き返しを図る。グランドで首位に立ったのは倉本昌弘(65)。1イーグル4バーディー1ボギーの67。1打差の2位には奥田靖己(61)、2打差の3位には平石武則(61)が続く展開となっている。

 「エージシュートだったんだね。スコア提出後、仲間から言われて気づきました(笑)」。ゴールドで首位発進となった秋富由利夫は、前半をイーブンで折り返し、10番、11番で連続バーディー、12番をボギーとしたが、16番でバーディーを奪い、第1ラウンドを2アンダーとした。

 「プライベートでは何度か達成しているんだけど、試合では初めてです。緊張感のある中で、達成するのは嬉しいよね」。高麗グリーンのこのコースは多くの選手を悩ましているが、「パターが良かったね。高麗グリーンで目がきついからほんとむずかしいけど、26パットで上出来です。今日はパットそれに尽きます。ショットの調子もまあまあ良いんだけんど」。

 首位での最終日となりますが、「今日は気持ちよく何にも考えずに楽しくラウンドしてきました。明日もそんなゴルフがしたいね」。いつも通りの雰囲気でゴルフができれば、結果として優勝というもの付いてくるだろう。

 

 グランドで首位にたったのは本コースの理事長でもある倉本昌弘(65)。1イーグル4バーディー1ボギーの67ストロークにも、「あと4つぐらいは3メートル前後のバーディーチャンスがあったよ」。このコースを知り尽くしている選手にとっても、高麗芝がもたらす微妙なラインの攻略は難解なのかもしれない。 

 前半を2アンダーで折り返し、後半は11番でバーディー奪った後は、なかなかチャンスを決めきれなかったが、18番パー5の2打目、残り150ヤードを8番アイアンで40センチに付け、OKイーグルで1日目をフィッシュ。

 「コースも長くないので、どれだけアイアンでピンを攻められるかだね。いつも通りにやるだけ」。優勝候補筆頭としての首位発進。他の全選手からマークされる存在だが、このコースの経験、そして、今まで積み上げてきた優勝回数から、連覇への道はすでに既定路線なのかもしれない。

 1打差で追う展開となったのが奥田靖己(61)。前半はイーブンで折り返したが、10番パー3で2.5メートルをバーディー、14番では短い70センチのバーディーパットを外したが、15番パー4で2打目98ヤードをピッチングウェッジでカップインのイーグルとした。18番でバーディーとし、4アンダーでフィニッシュした。

 2年目の経験となるこのコースを奥田は、「めっちゃおもしろいですよ。ピンポイントで打っていかなくてはいけないところも多いし、グリーンも強烈で、高麗グリーンで目もきついので、ドキドキしながら打ってます」。多くの選手が難しいよと話しているこのコース。そんな難易度の高いコースへの挑戦は、奥田のプロ魂を熱くさせるようだ。

 1日競技となった昨年も倉本と同じ組になり、「良いところまでいったが、自分が崩れてしまったので、明日はついていくことだけを考えたいです」。倉本についていくことで、最後は逆転という展開も、結果としてついてくるのかもしれないだろう。